今年は記録的に梅雨入りが早かったので、なかなか星空が見られませんね。 こういう時は、何かお勉強してみようと思い、考えてみたのですが、そういえば一度ゆっくり考えてみたいと思っていたことがありました。 立ち上がる天の川(Wikipedia) それは、天の川の見え方が、季節毎にどうして変わるのか、ということです。どうして、というと地球が公転しているから、とは思うのですが、どうもはっきり分かったような気がしないのです。 分かっていることを書いてみると、 太陽系は天の川銀河の一員である 天の川銀河はレンズ状の形をしている そのレンズ状の銀河を内側から眺めているので天の川が帯状に見えている 太陽系は天の川銀河の中心から2万5千光年くらい離れたところにあるので、中心方向は明るく、反対方向は暗く見える こんなところですかね。 都心では、光害で天の川はなかなか見えないので、今まで、天の川がどのように見えてい
欧州宇宙機関(ESA)の火星探査機マーズ・エクスプレスに搭載されたカメラで撮影したオリンポス山の霜。ESA提供(2024年6月10日提供)。(c)AFP PHOTO / ESA / Adomas Valantinas 【6月11日 AFP】火星の巨大な火山群の頂で早朝に霜が確認されたとの研究結果が10日、英科学誌「ネイチャージオサイエンス(Nature Geoscience)」に掲載された。火星で水が散在していることを示す予想外の発見で、いつの日か有人探査に不可欠な存在となり得ると研究チームは主張している。 日の出の光に照らされた火山の頂に霜が降りている様子の撮影に成功したのは、欧州宇宙機関(ESA)の火星探査機「トレース・ガス・オービター(Trace Gas Orbiter、TGO)」。 巨大な火山群は、火星の赤道付近に位置する幅5000キロ近くに及ぶタルシス(Tharsis)高地にある
天の川銀河できわめて高速の分子雲が見つかった。この分子雲には巨大なシェル構造や空洞などが付随していて、銀河円盤をダークマターの塊が通過した痕跡とみられる。 【2024年6月10日 国立天文台 野辺山宇宙電波観測所】 私たちが属している天の川銀河は、直径約10万光年の円盤部と中心のバルジ、それらを取り囲む直径約30万光年のハローで構成されている。円盤部分には主に星と星間ガスがあり、水素分子を主成分とする濃い星間ガス雲は分子雲と呼ばれている。一方、ハローにはダークマター(暗黒物質)が広がっていて、その中を球状星団や矮小銀河、希薄な水素原子雲などのハロー天体が飛び交っている。 天の川銀河のイラストと主な構造。中心部には老齢の星が多く集まったバルジ(Bulge)と呼ばれる膨らんだ構造がある。銀河を取り巻く巨大な球状の構造はハロー(Halo)と呼ばれ、希薄な星間物質や球状星団(Globular cl
この本の内容 再評価著しい思想「ロシア宇宙主義」の現代的意義を問う画期的アンソロジー。科学技術による死者の復活、人類進化による不死の達成。宗教、哲学、科学、共産主義など、重要エッセイを集成。 著者 ボリス・グロイス (グロイス,ボリス) 1947年生まれ。現代世界を代表する美術批評家・ニューヨーク大学教授。ソ連出身で、81年西ドイツに亡命。著書に『全体芸術様式スターリン』『アート・パワー』『流れの中で』など。 乗松 亨平 (ノリマツ キョウヘイ) 1975年生まれ。東京大学教授。著書に、『リアリズムの条件』『ロシアあるいは対立の亡霊』、訳書に、ヤンポリスキー『デーモンと迷宮』(共訳)、トルストイ『コサック』など。 上田 洋子 (ウエダ ヨウコ) 1974年生まれ。ゲンロン代表。ロシア文学者、ロシア語通訳・翻訳者。共編書に、『歌舞伎と革命ロシア』など。訳書に、クルジジャノフスキイ『瞳孔の中』
紹介 謎の「ナノヘルツ重力波」は、宇宙誕生の痕跡なのか!? 2023年、世界に衝撃を与えた国際研究チーム「ナノグラフ」の報告。 それはある重力波の存在を捉えたというものでした。 発見された重力波は、ナノヘルツ(ナノ=10のマイナス9乗)、つまり数年もの非常に長い周期の、超長波長の重力波でした。 この観測プロジェクトで使われた手法は「パルサー・タイミング法」というものです。 電波星ともいわれる「パルサー」から送られてくる電波を観測することで、宇宙の空間の歪みを検出するという手法が、この「パルサー・タイミング法」です。 では、このナノヘルツ(超長波長の)重力波はどこで生まれたのか? ・宇宙のはじまり、ビッグバンに以前におきたとされる「インフレーション」によって空間が引き延ばされたさいの痕跡「原始背景重力波」。 ・銀河の中心「活動銀河核」に存在する太陽質量の数万倍といわれる「超巨大なブラックホー
11日夜、能登半島の珠洲市で観測された星空。オーロラの影響とみられる=2024年5月11日午後8時40分ごろ撮影(石川県柳田星の観察館「満天星」提供) 最大クラスの太陽フレアが8日から11日にかけて連続して発生した影響で、11日夜、北海道や東北、本州の日本海側を中心に、広い範囲でオーロラとみられる現象が観測された。 北海道名寄市のなよろ市立天文台では、十分に暗くなった午後8時過ぎから、北の空がピンク色に変わる様子が確認できたという。同天文台の渡辺文健主任は「これほど明るくオーロラが見えたのは初めて。肉眼だとようやく分かるレベルだったが、写真だとはっきりと磁力線による縦じまも見えた」と驚いていた。 今年1月に地震に見舞われた石川県の能登半島でもオーロラが確認された。天文施設「満天星」(同県能登町)の学芸員、宇佐美拓也さん(37)は、同県珠洲市でデジタル一眼レフカメラで撮影した。肉眼では普通の
オーロラと低緯度オーロラの解説 塩川和夫(名古屋大学宇宙地球環境研究所) 目次 1.オーロラの解説 1.1.オーロラはどうして光るの? 1.2.オーロラにはどうしていろいろな色があるの? 1.3.オーロラの高さはどれくらい? 1.4.オーロラの高さと色の関係は? 1.5.オーロラを光らせる降り込み電子はどこから来るの? 2.低緯度オーロラの解説 2.1.低緯度オーロラってなに? 2.2.なぜ日本のような低緯度でもオーロラが見えるの? 2.3.赤い低緯度オーロラはどうしてできるの? 2.3.1.SARアーク 2.3.2.Broadband Electrons 2.4.低緯度オーロラを観測する機械 1.オーロラの解説 1.1.オーロラはどうして光るの? オーロラで光っているのは大気(空気)です。ではなぜ空気が光るか、と言うと、宇宙からやってきたプラズマと呼ばれる電子や陽子(おもに電子)が空気に
報道発表日 令和6年5月11日 概要 地磁気の大きな乱れが、11日02時05分から始まり、変動幅は 517nT(ナノテスラ)に達しました。 本文 気象庁地磁気観測所(茨城県石岡市柿岡)では、現在地磁気の大きな乱れを観測しています。地磁気の乱れの特徴がよくあらわれる地磁気の水平成分の変化は、11日02時05分に始まり、その後現在も続いています。変動幅は最大で 517nTに達しました(添付資料参照。1924年以降では1941年7月4日に700nT以上の記録が最大)。 今回のように大きな地磁気の乱れが起きると、通信障害等が発生する場合があります。 この地磁気の乱れは、5月9日頃から発生している太陽表面での爆発に対応するとみられ、国立研究開発法人 情報通信研究機構によると大規模なフレアが数回発生したとの発表があることから、今後も注意深く観測してまいります。 最新の地磁気の観測状況は、気象庁地磁気観
もしブラックホールに落ちたらどうなるか?──米NASAは5月6日(現地時間)、その疑問の答えとなる“ブラックホールに突入する様子”を再現した動画を公開した。NASAが持つスーパーコンピュータによって制作したシミュレーション映像で、360度動画を含む複数の解説動画をYouTubeで公開している。 映像内で突入するのは、太陽の約430万倍の質量を持つ超巨大ブラックホール。これは天の川銀河の中心に位置するブラックホールの大きさに匹敵するという。動画はブラックホールから約6億4000万km離れた位置から始まり、ブラックホールの中にある光さえも脱出できないほど強い重力がかかる領域の境界「事象の地平面」を目指していく。 映像ではブラックホールが近づくにつれて、周りにある円盤や背景がゆがんでいく様子を確認できる。なお、映像は2パターンあり「事象の地平面をわずかに外れ、ブラックホールを往復して戻ってくる展
火星とエウロパの次に天王星を調べるべき理由2024.05.02 16:3521,237 George Dvorsky - Gizmodo US [原文] ( たもり ) 2023年2月25日の記事を編集して再掲載しています。 奇妙な環と傾きに季節の変化、そして27個の衛星と、天王星は太陽系の中でも風変わりな惑星です。この巨大氷惑星が謎に満ちているからこそ、天文学者らは天王星への近接探査ミッションを声高に求めているのです。 30年以上前にボイジャー2号がその姿を捉えたきりジョンズ・ホプキンズ大学応用物理研究所の惑星科学者Kathleen Mandt氏は、天王星に特化した初のミッションは長いこと待ち望まれていると説く原稿をScience誌のPerspectives(見解)に寄せました。 遠方の巨大氷惑星への唯一にして短かった訪問からは、確かに随分と時間が経っています。NASAのボイジャー2号が
すべての始まり 星雲を記録したメシエ・カタログ星雲(NGC 604)。 / Credit:Wikipedia星雲は、星間ガスや宇宙塵が集まってできた、その名の通り宇宙に浮かぶ雲のような天体です。 古代の天文学者たちは肉眼でこの天体を発見し、「ネビュラ:Nebula」(星雲の英名。語源はラテン語で霧・雲を表す単語「nebura」)と呼んだのです。 はっきりとした星の輝きと異なり、ぼんやりと滲んで見えるこの天体は天文学者たちにとってずっと謎の存在でした。 しかし、望遠鏡の精度が上がってくると、星雲は非常に夜空にたくさんある天体だということがわかってきます。 正体はわからないものの、星雲というほんやりした天体は宇宙ではごくありふれたもので、それほど特殊な天体ではないという認識が天文学者たちの間には広まっていくのです。 そんな星雲の研究で有名なのが、18世紀フランスの天文学者シャルル・メシエです。
地球からおよそ1300光年離れた宇宙には、馬頭星雲と呼ばれる馬の頭に似た形の暗黒星雲が広がっています。新たに、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に搭載された中赤外線観測装置(MIRI)と近赤外線カメラ(NIRCam)が、馬頭星雲をかつてないほど鮮明に捉えることに成功しました。 ESA - Webb captures iconic Horsehead Nebula in unprecedented detail https://www.esa.int/Science_Exploration/Space_Science/Webb/Webb_captures_iconic_Horsehead_Nebula_in_unprecedented_detail 馬頭星雲のような光解離領域(PDR)では、若い大質量の恒星から生じた紫外線が、恒星を取り囲むイオン化したガスと恒星が生まれた雲の間に、ガスと塵が混ざ
国立天文台プロデュース 教育現場で活用できる性能と低価格の両立を目指し、国立天文台がプロデュースしました。従来の組立式小型望遠鏡では難しかった「金星の満ち欠け」の観察や土星の環の観察も可能です。 高性能、軽量・コンパクト、安価な天体望遠鏡 レンズ、焦点距離、サイズ、鏡筒材質を徹底的に検討し、詳細な惑星観測ができる性能とコストを最適化。コストパフォーマンスに優れ 、学習教材として、入門者向けとして最適な天体望遠鏡を実現しました。
新星が誕生する新星爆発のイメージを描いたイラスト/NASA/Conceptual Image Lab/Goddard Space Flight Center (CNN) 米航空宇宙局(NASA)は、今から9月までのいずれかの時点で夜空に「新星」が現れる見通しだと発表した。生涯に一度の天体ショーが期待できるとしている。 明るく輝く新星は、うしかい座とヘルクレス座の間に位置するかんむり座に現れる見通し。 死にゆく巨大な恒星の爆発で起きる超新星に対し、新星は白色矮星(わいせい)と呼ばれる崩壊した恒星が爆発して突然明るくなる現象をいう。 かんむり座には、死んだ白色矮星と晩年期の赤色巨星で構成される2連星の「T星」があり、79年ごとに爆発が起きている。 2連星は近距離にあって互いに激しい反応を引き起こす。赤色巨星の温度が高まって不安定さが増すと、外側の物質が吹き飛ばされて白色矮星に降り注ぐ。 これに
宇宙の膨張率を示すハッブル定数は、宇宙の歴史と将来を調査するために重要なデータで、ハッブル宇宙望遠鏡による観測から求められています。しかし、別の観測方法から算出した値とずれがあったため、ハッブル宇宙望遠鏡の測定に誤りがある可能性が指摘されていました。しかし、2021年に打ち上げられたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の測定データから、ハッブル宇宙望遠鏡の測定に間違いはなかったことが示されました。 ESA - Webb & Hubble confirm Universe’s expansion rate https://www.esa.int/Science_Exploration/Space_Science/Webb/Webb_Hubble_confirm_Universe_s_expansion_rate 宇宙はビッグバンによって誕生した約138億年前から膨張を続けています。宇宙が膨張するこ
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のイメージ(NASA提供)138億年前の誕生から数億年後の初期宇宙には、重い元素の窒素や多数のブラックホールが予想以上に存在し、星も活発に生まれていた―。誕生後間もなくは軽い元素だけだったとする従来の宇宙像を覆す発見が最近、続いている。立役者は2022年に運用が始まった米航空宇宙局(NASA)のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)。大量の観測データが、天文学に革命を起こしている。 「初期宇宙の研究で過去20年間に見られなかった進展が、この1年で押し寄せている」。東京大宇宙線研究所の大内正己教授は興奮気味に語る。 大昔の宇宙の姿は、遠くの天体を観測することで分かる。天体からの光は地球に届くまでに時間がかかるので、例えば130億光年以上離れた天体の観測は、130億年ほど前の姿を見ていることになる。ただ、宇宙が膨張を続けていることによって、はるか遠くの天体から
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