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小説に関するfunaki_naotoのブックマーク (1,155)

  • 「百年の孤独」の後、逆張りしたい奴が読むべきラテンアメリカ文学6選

    「百年の孤独」読んだ後にこれを読むべきってネット記事が書かれ始めていて面白い。こういうの好きで、色々なジャンルでこの類の記事を読んで探求してる。だけど時々「いや確かに自分は素人なんすけど、もっと段階踏んだ後に読むべき、玄人向けのやつも読んで背伸びしたいんすよ!」と思う時がある。多分、そういうやつここにもいるだろ?そういう同類に捧ぐ。 エドゥムンド・パス・ソルダン/ 服部綾乃&石川隆介「チューリングの妄想」(ボリビア) 今、ボリビア、クーデター未遂があったとかで混乱してるらしいけど、そんな国を描いたテクノスリラー小説がこれ。“チューリング”ってある通り暗号やらインターネットやらサイバー犯罪やら色々先端技術出てきて、いわゆる魔術的リアリズムとかそういうの全然ない。つーか作者自身、ラテンアメリカ文学といえば魔術的リアリズムとかざけんなや!とか思ってこれ書いたとか書いてないとか。クソ分厚いけどオモ

    「百年の孤独」の後、逆張りしたい奴が読むべきラテンアメリカ文学6選
  • 話が飛ぶ人は体内に複数の時間が流れているーーADHD当事者の作家が描くエッセイ『あらゆることは今起こる』

    小学校1年生のときの教室。クラスメイトたちの当たり前を、自分だけがさっぱり理解できず、それを周囲には悟られないように平静を装いながら、内心はげしく動揺している。もしかしたら自分は気づかないうちに、どこかに存在する「並行世界」に迷い込んだのかもしれない。そう思うと、次第に怖くなってくる。 小説家・柴崎友香の『あらゆることは今起こる』は、そんな「小説の始まり」のようなエピソードから始まる。でも、これは「小説」ではない。2021年9月にADHD(「注意欠如多動症」)の診断を受けたという柴崎が書き下ろした、発達障害をめぐるエッセイだ。医学書院の「ケアをひらく」シリーズに収められているのだが、そのコンセプトにたがわず、ひじょうに平易な言葉遣いで、発達障害の特性を知ることができる。著者自身が発達障害についての考えを深める過程と並行して書かれていて、ADHDという言葉を耳にしたことはあっても、充分に考え

    話が飛ぶ人は体内に複数の時間が流れているーーADHD当事者の作家が描くエッセイ『あらゆることは今起こる』
  • なぜ『文体の舵をとれ』は創作者にとって特別な指南書なのか?

    『闇の左手』『ゲド戦記』などの作品で知られる小説家、アーシュラ・K・ル=グウィンの創作指南書『文体の舵をとれ』は2021年の邦訳刊行直後から「文舵ぶんかじ」という愛称で呼ばれ、創作者の間で大きな話題となりました。書収録の練習問題に対する解答(作品)を「#文舵練習問題」というハッシュタグでSNS上に投稿するというムーブメントが発生し、創作者がオンライン上で集い合評会を行うという動きもありました。 今回は文芸サークル「サ!脳連接派」を主宰し、二度にわたり「文舵合評会」を運営した経験をもつ大戸又さんと、その合評会に参加し「竜と沈黙する銀河」で第14回創元SF短編賞を受賞しデビューした阿部登龍さんのお二人に、創作者目線で『文体の舵をとれ』について語っていただきます。 また、書の翻訳を担当した大久保ゆうさんには、作家アーシュラ・K・ル゠グウィンについて、そしてアメリカにおける創作教育歴史につい

    なぜ『文体の舵をとれ』は創作者にとって特別な指南書なのか?
  • みんなが好きな「『百年の孤独』みたいな大河小説」ベスト10|秋永真琴

    『百年の孤独』のような「ある一族の数世代の歴史を描く大河小説」でみなさんが好きな作品は何ですか? 私が真っ先に思いつくのは、桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』。高山羽根子『暗闇にレンズ』もよかった。あと人じゃなくて犬だけど、古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』 — 秋永真琴 / Makoto AKINAGA (@makoto_akinaga) June 30, 2024 文庫化がたいへん話題になっている『百年の孤独』にちなみ、Twitterでこんなことを言ってみたら、ひと晩で100作を超える作品が集まってきて頭を抱えている。 もちろん反応があるのは嬉しいけど、ここまでとは思わなかった。どうしよう。せっかく皆さんが教えてくれたのに、私が見て「いいね」をつけて楽しむだけではもったいない気がする。 なので、リストアップして、数の多い順に並べることにした。 2024年6月30日の9時47分(ツイートした時

    みんなが好きな「『百年の孤独』みたいな大河小説」ベスト10|秋永真琴
  • 文学はブルックナーを救済するか──<br>高原英理『ブルックナー譚』評

    タグ imdkm柴田俊幸平岡拓也有馬慶田裕暉東端哲也松山晋也松平敬松村正人柿沼敏江岡田暁生永井玉藻池田卓夫片桐卓也白沢達生細田成嗣鉢村優長屋晃一布施砂丘彦山﨑隆一Pause Catti吉原真里かげはら史帆ヤマザキマリ八木宏之八木皓平加藤浩子加藤綾子原典子國枝志郎山下実紗坂入健司郎大谷隆之小室敬幸小宮正安小島広之小林沙友里小阪亜矢子香原斗志 <Review> 文学はブルックナーを救済するか ──高原英理『ブルックナー譚』評 text by かげはら史帆 『ブルックナー譚』 高原英理 著 中央公論新社 2024年 ブルックナーは「残念」なんかじゃない? アントン・ブルックナーは、クラシック音楽界においてしばしば物議を醸す作曲家だ。──古今東西のクラシック音楽のなかでも最重量級といえる長大な交響曲群。改訂版や原典版をめぐる複雑きわまりない論争。女性の聴衆が圧倒的に少なく、コンサート会場で男子ト

    文学はブルックナーを救済するか──<br>高原英理『ブルックナー譚』評
  • ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』読み解き支援キット 池澤夏樹 監修|新潮文庫 | 新潮社

    キットは池澤夏樹氏の著書『ブッキッシュな世界像』(白水社)や『世界文学を読みほどく―スタンダールからピンチョンまで【増補新版】―』(新潮選書)に収録され、『百年の孤独』の文庫化に際して再編集したものです。ゴシック体で示したページ数は新潮文庫版のものです。物語の結末が記されていますのでご注意ください。〔 〕内は池澤氏が便宜的に登場人物に割り当てた識別子または注です。(新潮文庫編集部) © Natsuki Ikezawa. All Rights Reserved. PDF版ダウンロード マコンド〈百年の歴史実話・抄〉―豚のしっぽがやってくるまで― 9 アウレリャノ・ブエンディア〔大佐〕、銃殺隊を前に、氷を見た日を思う。 9 「マコンドも当時は……小さな村だった」〔つまりホセ・アルカディオ・ブエンディアの若かった当時〕まだものに名前がなく、いちいち指さしていた。メルキアデスたちが毎年三月に来る

    ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』読み解き支援キット 池澤夏樹 監修|新潮文庫 | 新潮社
  • 「誰かの代わりに本を読む」ことはできるか? 友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』まえがき|Hayakawa Books & Magazines(β)

    数年前、一冊の自主制作が文芸フリマや全国各地の独立系書店を中心に話題を呼びました。友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』。ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』を、4年かけて読んだ記録。ではあるのですが、を開いた読者は困惑するかもしれません。だって、その脱線ぶりときたら……。しかしそうすることが著者にとって、『百年の孤独』という作品の、そして「読書」という行為の正体をつかむための、必然的な方法だったのです。 この度、同書が加筆修正の上、ハヤカワ・ノンフィクション文庫より刊行されます。文庫用に書き下ろされた「まえがき」を、発売に先がけ全文公開します。 『『百年の孤独』を代わりに読む』『『百年の孤独』を代わりに読む』まえがき書はガブリエル・ガルシア゠マルケスの長編小説『百年の孤独』を、まだ読んでいない友人たちの代わりに読む、という試みを綴ったものである。しかし、「代わりに読む」と

    「誰かの代わりに本を読む」ことはできるか? 友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』まえがき|Hayakawa Books & Magazines(β)
  • インタビュー:SF:ほら貝

    ディレイニーとの交点 ──伊藤典夫氏と語る 加藤弘一 20年がかりの翻訳 ──まずは『アインシュタイン交点』の刊行、おめでとうございます。もうお忘れと思いますが、ちょうど伊藤さんがこの翻訳にとりかかられた頃、ワセダ・ミステリ・クラブに浅倉久志さんとお二人で来ていただいて、いろいろお話をうかがったことがあります。その時、『アインシュタイン交点』はいつでるのですかと質問したところ、「あの作品は腐る心配がないから、じっくり時間をかけて訳す」とおっしゃり、さすが伊藤さんは大物だなと思いました。 『アインシュタイン交点』は20年がかりのお仕事になり、ついに今年(1996年)、刊行の運びとなりました。送っていただいたを前に、伊藤さんはやはり大物だなと敬服しましたが、ただ、後書はどうなんでしょうか。「翻訳家M」と「文芸批評家K」がわけのわからないことを言って混乱させるので仕事が遅れたというようなことを

  • 日本の小説の翻訳にまつわる特異な問題 -片岡真伊 著|全集・その他|中央公論新社

    文化の架橋者たちがみた「あいだ」 片岡真伊 著 日文学は「どうしても翻訳できない言葉」で書かれてきた、と大江健三郎は言う。事実、谷崎も川端も三島も、英訳時に改変され、省略され、時に誤読もされてきた。なぜそのまま翻訳することができないのか。どのような経緯で改変され、その結果、刊行された作品はどう受け止められたのか。一九五〇~七〇年代の作家、翻訳者、編集者の異文化間の葛藤の根源を、米クノップフ社のアーカイヴ資料等をつぶさに検証し、初めて明らかにする。 書誌データ 初版刊行日2024/2/9 判型四六判 ページ数432ページ 定価2750円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-110148-8 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    日本の小説の翻訳にまつわる特異な問題 -片岡真伊 著|全集・その他|中央公論新社
  • 企画展「没後15年 庄野潤三展――生きていることは、やっぱり懐しいことだな!」 | 神奈川近代文学館

    庄野潤三(1921~2009)は、1961年から亡くなるまで半世紀近くを川崎・生田で暮らした神奈川ゆかりの作家です。庄野は、1955年「プールサイド小景」で芥川賞を受賞後〈第三の新人〉のひとりとして注目され、家族や知己との日常を細やかに記した小説や随筆、市井の人々への取材に基づく聞き書き小説など多くの作品を残しました。すべての文学は人間記録(ヒューマン・ドキュメント)であるという信念のもと作り出された作品は、人生の根に潜む〈切なさ〉を表現し、生きていることの〈懐しさ〉と感動を読者の心に呼び起こします。 展は、庄野とそのご遺族から受贈した「庄野潤三文庫」資料に加え、貴重な遺愛の品などにより、その文学と生涯を振り返ります。 ※同時開催=常設展「文学の森へ 神奈川と作家たち 第1部 夏目漱石から萩原朔太郎まで」→ 詳細【会期】2024年6月8日(土)~8月4日(日) 休館日:月曜日(7月15

    企画展「没後15年 庄野潤三展――生きていることは、やっぱり懐しいことだな!」 | 神奈川近代文学館
  • 川端康成の曖昧な声 [978-4-585-39038-1] - 6,600円 : 株式会社勉誠社 : BENSEI.JP

    排尿で局部が痛む時の「ああ」、父親が滑落する瞬間の「ああつ」―川端康成の小説は、読む目の奥へ喰い入って身体に響き渡るような声で満たされている。身体から否応なく溢れ出るうめきや叫び。それは必ずしもそれを聞いた人に聞かせるために発された言葉ではない。一対一の・直線的な関係から逸れたところで言葉が受け止められることは、川端の小説において常態化した現象なのだ。 文体と身体、書き手と主人公、語る/語られる私、現実と虚構、自己と他者―。かつて大江健三郎も言及した川端文学の「曖昧さ」を、戦前/戦後を横断する文学批評の変遷や、日語のもつ多義性とその効果を見据え考究する。 凡例 序章 二つの「体」が交わるところ―川端文学の声 第一節 書のねらいと川端の受容史 第二節 川端の文体の曖昧さ 第三節 小説の日語の曖昧さ 第四節 川端の身体の曖昧さ 第五節 川端のモダニズム-リアリズム 第六節 書の構成 第

  • 新撰組は「悪役」扱いだったか?~彼らの「語られ方」の歴史を検証する

    「新撰組は佐幕派集団なので、戦前は(基的に)悪役、引き立て役。戦後、司馬遼太郎がその評価を一変させ、新撰組はヒーローとなった」という史観をときどき耳にし、「いや、そうでもないよ」というカウンターの言説も聞きます。 最近、何かのきっかけ?で土方や新撰組の話題が増えていて、TLで目にするようになりました。 どれが<主流>かという認定はそう簡単ではないし、見方によって分かれる点もあろうかと思います でも、こういう「語られ方」の歴史は個人的にも好きなので、まとめてみました。 ツイートを使わせていただいたアカウントはこちら(※追加は除く) 続きを読む

    新撰組は「悪役」扱いだったか?~彼らの「語られ方」の歴史を検証する
  • 『百年の孤独』を代わりに読む

    『百年の孤独』を代わりに読む 著者 友田とん A5判 203頁(一部カラー) 価格 1,200円(体)+税 ISBN なし 発売日 2018年5月6日 2版第2刷 (→初版・2版第1刷 正誤表) 試し読み 版元品切れ(増刷予定なし) ノーベル賞作家G・ガルシア=マルケスの小説『百年の孤独』を読者であるあなたの代わりに「私」は読む。ところが「私」が『百年の孤独』を読もうとすると、つい話が横道に逸れて脱線してしまう。しかし、その脱線こそが読書の登坂車線をつくり出し、気づけばあなたは『百年の孤独』を読んでしまっている。そんな不思議な読書を体験してみませんか? 『百年の孤独』を読んだことのないあなたも、かつて読んだあなたも、ぜひお手に取ってください。そして、『百年の孤独』の面白さを語り合いましょう。 購入を希望される皆さまへ 下記お取り扱い書店または代わりに読む人ブックストア(オンラインストア)

    『百年の孤独』を代わりに読む
  • 悩んだときに思い出す、人生狂わす本「エヴェレスト 神々の山嶺」

    デイリーポータルZのライター、関係者が愛読しているを語ります。 今回はライターの安藤さん。レコメンドは「エヴェレスト 神々の山嶺」(角川文庫) 聞き手は唐沢、佐伯、石川です。 では安藤さん、お願いします。 石川: 厚い!レンガみたいな。 こんなです 安藤: 山の話なんですよ。エベレストの。 実際にあった出来事をベースに書かれた小説です。 石川: 山って登山ってこと? 安藤: はい。エベレストって50年代にイギリス人が初登頂したらしいんです。その前に何度も失敗して、4回目だか5回目だかにようやく成功して、その人たちは有名になったんですけど、このはその1つ前に挑戦して失敗した登山隊がメインの話なんです。 ※このへんうろ覚えでしゃべってます。違ってたらごめん。 唐沢: 成功はしてない? 安藤: その登山隊が最後に目的されたのが山頂のちょい下のところで。 でも結局帰ってこなかったから、あれが

    悩んだときに思い出す、人生狂わす本「エヴェレスト 神々の山嶺」
  • 消尽していないもの 山城むつみ

    発表年月順に「夏、訃報、純愛」、「地鳴き、小鳥みたいな」、「キース・リチャーズはすごい」、「彫られた文字」の近作四篇が収められている。 その三つ目から入りたいのだが、私は音楽のことに不案内だ。「デレク・ベイリー」を知らない。YouTubeで聞いてみても、「だいたいこの人ギター弾けるの? これ、弾けてるって言うの?」と作中にあるのに近い感想しか持てない。それでも、読んでいる間はこの「芸術家あるいは思索する人」に敬意というか憧れのようなものを覚える。 もちろん、題が「キース・リチャーズはすごい」なのだから「デレク・ベイリー」は脇だ。「私」が「デレク・ベイリー」ばかりをかけていたため不快な音がストレスでが膀胱炎になったのだという自責の念からそれを聞かなくなり、結果、部屋でかける音楽がフリージャズやインプロヴィゼーションからロックへと移行して、ボブ・ディラン、ローリング・ストーンズ、そしてサザン

    消尽していないもの 山城むつみ
  • ラテンアメリカ文学の出版文化史 [978-4-585-39040-4] - 6,050円 : 株式会社勉誠社 : BENSEI.JP

    カブリエル・ガルシア・マルケス『百年の孤独』、ホルヘ・ルイス・ボルヘス『伝奇集』、フアン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』、フリオ・コルタサル『石蹴り遊び』…。 文学史に名を残す作家たちの作品はどのように刊行・宣伝され、スペイン語圏のみならず、世界中でブームを巻き起こしたのか? 各国の出版事情や、書籍・雑誌の流通を考察することで、ラテンアメリカ文学が国際的に認識されていく過程を解き明かし、創作のあり方のみならず、出版文化史における編集者や出版社の役割を詳述した画期的な一冊。 序文 寺尾隆吉 第一部 概論 20世紀のラテンアメリカにおける文学出版業 寺尾隆吉 第二部 国際的文学ネットワークの形成に向かって 出版黎明期のアルゼンチンとホルヘ・ルイス・ボルヘスの創作――「ドン・キホーテの作者ピエール・メナール」の背景 寺尾隆吉 文芸誌『スール』とラテンアメリカ文学 大西亮 フェリスベルト・エルナンデス

  • 小説編集者の仕事とはなにか? 唐木 厚(著/文) - 星海社

    紹介 編集者の仕事を、徹底的に語り尽くす! 講談社ノベルスだけでも180冊以上を担当し、メフィスト賞の創設にも携わった編集者・唐木厚。京極夏彦氏や森博嗣氏のデビューを世に問うた筆者が、いかにづくりに打ち込んできたのか。編集者の仕事質に迫ります。数多くの作家とタッグを組んできた豊富な経験と鍛え上げられた奥深い知見から、編集者に必要な能力をいかに養えば良いのか丁寧にまとめました。それだけではなく、右肩下がりと言われている小説の現状の分析と、未来への熱い展望についても独自の視点で語ります。ミステリについてのQ&Aも掲載、ミステリ好きも必見です。「小説編集者の仕事とはなにか?」筆者と一緒に楽しく考えてみませんか。 そう。 この人が、30年前ぼくがかけた電話に出てくださった“始まりの人”です ーー京極夏彦 *書目次 はじめに 第1章 小説の編集者とはなにか考えてみる 第2章 編集者として、現

  • 小嶋洋輔・高橋孝次・西田一豊・牧野悠編著『中間小説とは何だったのか 戦後の小説雑誌と読者から問う』(文学通信)

    文学通信|多様な情報をつなげ、多くの「問い」を世に生み出す出版社 日語・日文学の研究書を中心に、人文学書全般を刊行する出版社、文学通信のブログ。 文学だけにこだわらず周辺領域も含め、意欲的に刊行していきます。 出版活動と同様に、webでも積極的に活動することで、多様な情報をつなげ、多くの「問い」を世に生み出していきたいと思います。 〒113-0022 東京都文京区千駄木2-31-3 サンウッド文京千駄木フラッツ1階101 電話03-5939-9027 FAX03-5939-9094 info@bungaku-report.com インボイス登録番号:T4011501023591 Tweet Share on Tumblr 5月下旬刊行予定です。 小嶋洋輔・高橋孝次・西田一豊・牧野悠『中間小説とは何だったのか 戦後の小説雑誌と読者から問う』(文学通信) ISBN978-4-86766-0

    小嶋洋輔・高橋孝次・西田一豊・牧野悠編著『中間小説とは何だったのか 戦後の小説雑誌と読者から問う』(文学通信)
  • 小鳥遊書房 本が本を産む|書籍一覧|ポストモダンの語りかた

    小説の「語り手」は、信用ならない 1960年代の革新性に満ちた「初期ポストモダニズム」。 その時代に書かれた バース、バーセルミ、クーヴァー、ボルヘス、カルヴィーノ、 ピンチョン、ル・グィンらの短編を中心に 文学作品の根幹ともいえる「語り」に視点を向けて分析する! ◉はじめに  ポストモダンとアメリカ文学 ポストモダンの起源/文学におけるポストモダニズム論争/批評家の迷走とバースのポストモダニズム宣言/ジャンルの確立と歴史化/ポストモダニズム研究が示す曖昧さ/文学研究を更新する/イデオロギーの否定と歴史性なき歴史の時代/ポストモダニズム的既視感と郷愁の念 ◉序 章 語りの実験場:ポストモダンを語るには 近代小説の登場/ホーソーン、メルヴィル、ジェイムズ/モダニズムの二極化する語り/信用ならない語り手とアウシュヴィッツ以後の蛮行/モダニズムからポストモダニズムへ ◉第一章 語りの枠組:ジョン

  • 『レターズ〈1〉』(国書刊行会) - 著者:ジョン バース 翻訳:岩元 巌,小林 史子,幡山 秀明,竹村 和子 - 豊崎 由美による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    ヴェトナム反戦運動や大学紛争で騒然たる1969年のアメリカ。新作の構想を練っていた作家ジョン・バースのもとへマーシーホープ州立大学で英文学を教えるレイディ・アマーストから名誉博士号授… ヴェトナム反戦運動や大学紛争で騒然たる1969年のアメリカ。新作の構想を練っていた作家ジョン・バースのもとへマーシーホープ州立大学で英文学を教えるレイディ・アマーストから名誉博士号授与の件で手紙が届いた。スタール夫人の血を引き、ウェルズ、ヘッセら、名だたる文豪たちの愛人役をつとめてきたレイディ・アマーストは40代も半ばをすぎた今、作家アンブローズ・メンシュと恋におち、激しいセックスを繰り返している。大学では、自称桂冠詩人A・B・クック6世が学長代行と組んで陰謀を画策中、もう一人の作家ジェローム・ブレイは政治小説の革命をめざし、コンピューターを使って奇怪な小説を書き続けている。一方、37歳の時に自殺に失敗し

    『レターズ〈1〉』(国書刊行会) - 著者:ジョン バース 翻訳:岩元 巌,小林 史子,幡山 秀明,竹村 和子 - 豊崎 由美による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS