自らに残された時間を悟り、教授は語り始めた。創作や社会運動を支える哲学、国境を越えた多彩な活動、坂本家の歴史と家族に対する想い、ガンと共に生きること、そして自分が去ったあとの世界について――。幼少期から57歳までの人生を振り返った『音楽は自由にする』(2009年)を継ぎ、最晩年までの足跡を未来に遺す、決定的自伝。著者の最期の日々を綴った、盟友・鈴木正文による書き下ろし原稿を収録。
ナガオカはアウトドアデジタル製品を扱う「movio」ブランドより、オートフォーカス機能搭載デジタルカメラ「MAF100」を全国の家電量販店・ECサイトにて2023年6月26日より発売いたします。 メーカー想定売価は11,880円(税込) 本製品は有効画素数約800万画素の高画質デジタルカメラで、オートフォーカス機能を搭載しており、初めての方でも簡単にピントを合わせ、撮影することができます。 静止画はもちろん、動画撮影(FullHD)も可能となっており、手軽に日常の風景やお仕事の記録を撮ることができます。 製品仕様 品名:オートフォーカス機能搭載デジタルカメラ 型番:MAF100 JAN:4967736082631 想定売価:¥11,880(税込) イメージセンサー:1/3.2型 CMOS 総画素数:812万画素 有効画素数:約800万画素 レンズ :F/2.8, f=4.2mm ズーム:デ
なにげなくネットでカメラ情報を見ていたら目に飛び込んできたシンプルなコンデジ。これがタイトルに書いたナガオカのmovioブランドから6/26に新発売されるMAF100というカメラである。 ナガオカって音響関係で聞いたことあるなと思ったら、レコード針の製造なんかで有名な企業なのかな。あらためて調べてみると山形に本社があって、とても実直なブランドの印象がある。 そんなナガオカのアウトドアデジタル製品のブランドがmovioとのことで(詳しくなくて申し訳ない)、そこから今回のシンプルなコンデジMAF100が発表されたというわけだ。 なんといっても、このシンプルなデザインがいい。なんか、シンプルなアウトドアウェアの延長線上のデザインで、質実剛健感もあってとても好印象を受ける。カメラメーカーではないけど、ナガオカ製品であることを考えると、きちんと真面目に作られているイメージもある。 センサーは1/3.
106年前、徒歩全盛の四国霊場八十八カ所をツーリングで巡った夫婦がいた。古書サイトで偶然見つかった2人の日記が、愛媛大学四国遍路・世界の巡礼研究センターの最新研究紀要で発表された。日記は珍しい自転車での道中と、近代化により変化し始めた大正時代の遍路を記録していた。 日記に光を当てたのは愛媛県歴史文化博物館の井上淳・学芸課長(日本近世史)。「四国八十八ケ所順拝日記」(1963年、利生院文庫)の存在を2011年に知り、発行した愛知県・知多四国霊場三十一番札所「利生院」(南知多町)を16年に訪問。寺の協力で、同書の原本となった「大正六年四国順拝日記」とめぐりあった。日記には1917(大正6)年に四国霊場八十八カ所を自転車で巡った利生院住職、内藤真覚(当時45歳)、妻てう(同39歳)の旅の模様がつづられていた。 知多四国霊場は1824(文政7)年に「准四国霊場」として開かれ、信仰を集めた。愛知は早
樋口泰行/イラレおじさん @higuchidesign 明日6/19開催の久しぶりリアル #fontplusday 開催ですが、申し込みしたけど仕事等で行けなそう…という方はconnpassのキャンセルしてあげてください。キャンセル待ちの補欠の方が40人近く居られて、録画配信はあるけどリアルで会いたい方も多くウズウズされてるじゃないかと思います。 twitter.com/HiroGateJP/sta… 2023-06-18 20:13:48 関口浩之/フォントおじさん @HiroGateJP FONTPLUS DAYセミナー Vol. 57「タイプデザインの現在〜大曲都市 @Tosche_J さんをお招きして〜」は定員に達しました。現在キャンセル待ちです。キャンセルが出た際は適宜繰り上げしますが会場参加が叶わなかった方々向けに、後日、録画配信を予定しています。ご理解の程お願いします。 #f
前回の記事では、ミシュランガイドには“絶対”に載らない、日本ラーメン裏世界の頂点である「がんこラーメン」を紹介した。 ▶ラーメン界のサグラダ・ファミリア!極限の旨味を立体的に組み立てた「がんこラーメン」がすごい 今回は、進化するラーメン界の最前線を走っている「丿貫(へちかん)系ラーメン」を紹介しよう。 爆弾のように旨い「丿貫系ラーメン」 丿貫系ラーメン最大の特徴は、“旨味が徹底的に抽出された”スープにある。 がんこラーメンの旨さが立体だとすると(がんこラーメンを食べると、旨味に立体感を感じる)、丿貫系ラーメンの旨さは、まるで爆弾である。 その爆弾の核は、組み合わせがほぼ無限大にも等しい「ダブルスープ」に起因している。 少々長くなるが味の理解のためにも大切なので、ラーメンにおけるダブルスープの進化の流れをみていくことにしよう。 すべての始まりは、中野「青葉」の魚介豚骨 カズさんの投稿より 画
古今東西、それなりにグルメを満喫してきた自信がある。そして最近、とあるラーメンにガチ恋している。 四谷三丁目の「がんこラーメン」である。 ラーメン裏世界の頂点「がんこラーメン」 現在のラーメン文化の表世界における頂点は、ミシュランガイドで初めて一ツ星を取った「蔦」、あるいは湯河原にある「飯田商店」あたりだろう。 だが個人的には「がんこラーメン」はこれらに負けず劣らず、というかはるか先の頂きに達しているように感じる。 ミシュランガイドには”絶対”に載らない日本ラーメン裏世界の頂点、それが「がんこラーメン」だ。 店の歴史は古い。創業者となる一条安雪氏のラーメンキャリアはおよそ45年であり、その詳細について書き始めると長いので、興味ある人は各自で調べて欲しい。 普通は老舗というと「昔ながらの味」を堅実に守っていくものだけど、がんこラーメンに関してはそれが当てはまらない。 いまだに進化の真っ只中に
反省しています。 ビールの味って、「一番搾り」とか「スーパードライ」とか、銘柄が同じならどの店で飲んでも同じだと思っていました。 この「麦酒大学」(中野)に来るまでは。 まさかビールの味が、注ぎ方ひとつでここまで変わるとは!! この驚きをできるだけ記事でシェアしますけれど、とにかく飲みに行って体験してみてください!というのが、今の正直な気持ち。 ビール好きなら、マジで行ったほうがいいと思います。 ビールが売りなのに、置いてるビールは1種だけ? 事前に「麦酒大学」は、ビールの飲み比べができるお店って聞いてたんですよ。 だから、思うじゃないですか、店内にはいろんなビールの銘柄がズラーッと並んでるんだろうなって。 それがいきなり期待を裏切られるわけです。良い意味で。 麦酒大学で提供している銘柄は、キリンラガーのみ! え?「麦酒」大学ですよね? ビールが売りの店ですよね? 置いてるビールが1種類っ
日本の伝統的な履物である雪駄(せった)を製造する、奈良県のブランド、大和工房(やまとこうぼう)では、木材や竹、わらなどの天然素材を使用し、熟練した技術を駆使して雪駄を手作りしています。そのため、同社の製品には高い品質と職人の技術が反映されています。 いっぽう、日本が世界に誇るスポーツブランド、ミズノは、長年にわたり、ゴルフのシャフトやテニスのラケット、野球バットなどのスポーツ用品において、カーボン素材の特性と加工技術を生かした製品作りが特徴。近年、この経験とノウハウを基に、軽さと弾性を特徴とするカーボン繊維を使用した製品を開発しています。 そんな大和工房の伝統的技術とミズノのカーボンテクノロジーが融合した「令和の雪駄」がリリースされました!
対談=倉本一宏・澤田瞳子 『現代語訳 小右記』(吉川弘文館)全16巻完結記念 2023年6月16日号8面より ※画像をクリックすると拡大して表示
動画を貼り付ける方法はこちら。 www.terrax.site はてなブログに音が貼れた!! と言いながら、さりげなく十二音技法による音源で恐縮です。 ============= <音楽の貼り方>4ステップ。 STEP1.ドロップボックスに音楽を入れる(各自登録してください)。 注;自分でサーバーをレンタルしてる人はそちらを使えますね。 STEP2. 右クリックメニューで「共有」をクリック。 または右メニューから「共有」を選択。 リンクを作成して、 または、 で「リンクをコピー」をクリック。 STEP3. ==ブログの"HTML編集画面"で操作============== <audio src="ここにリンクを張る" controls></audio> =================================== STEP4.文字の置き換え 実際コピペしてみると。 <audio
Suicaが首都圏から長野まで使えるようになります。いっぽうで切符のルールに変化があり、「途中下車不可」など意外なデメリットも。何に注意すればいいでしょうか。 Suica首都圏エリアが長野駅へ拡大 JR東日本が発行する交通系ICカード「Suica」の「首都圏エリア」の利用可能範囲が、2025年春からさらに拡大します。6月20日の発表によると、もともと長野県の松本市までだったエリアが、篠ノ井線経由で長野駅まで、大糸線は穂高駅まで。計23駅が新たに追加されることとなります。 これにより、たとえば長野駅で「ピッ」と入場し、東京駅で「ピッ」と出場することができるようになります。特急に乗る場合は別途、車内やホーム券売機で特急券を買うだけで済みます。 拡大画像 中央本線などで使用されていた電車(画像:写真AC)。 ここで鉄道ファンを中心にSNSで話題となっているのが、長野駅をはじめ当該区間が「東京近郊
きっかけは、「日本の野菜は水っぽい」という外国在住経験のある方々の言葉だった。ウズベキスタン出身の方は「日本に来て料理時間が半分で済むからとっても助かるけれど味が弱い」と語り、フランスに住んでいた知人は「フランスの料理を日本の野菜で同じように作ると形がなくなる」と言う。 水っぽいとみずみずしいは紙一重だからと自分に言い聞かせながらも、やっぱり悔しい。それに親世代以上の方から「昔の野菜はもっと力強かった」とか言われると、その時代を知らないだけに、弱々しい時代を自分は生きているのだろうかと漠然と不安に駆られる。 実はこの野菜の味問題は、著書「世界の食卓から社会が見える」で一章を割いて考察して、「気候条件・土壌・栽培方法・品種」が寄与しているというところまではわかった。 (酸性土壌がどうとか日本は過剰施肥になりがちだからえぐみが残りやすいとか、そういう話を知りたい方はよかったら読んでください。)
著: 見汐麻衣 絶対に安全な場所はないけれど、備えあれば憂いなしの物件探し「この辺り、地盤は固いですか?」 2007年、土地勘の全くなかった私が都内で物件を探す時、不動産屋でまず最初に聞いていたのは部屋の広さでもなく、家賃の相場でもなく、交通の便でもなく、地盤の固さだった。2005年3月20日、福岡県早良区で暮らしていた当時、最大震度6弱の福岡県西方沖地震を経験し、そのころ勤めていた博多区の映画館では最大震度5強を観測したのだが、突然の激しい揺れに身構えることもできなかった。自宅に戻ると家の中の本やレコード、食器類が散乱し、部屋の壁に少しだけヒビが入っているのを目にして、その日はひとりで家にいるのが怖くなり友人の家で一晩を過ごした。 九州でも大きな地震が起こるのかと思うと怖くて仕方がなかったが、友人が「まぁ、そんなに怖いんやったら地盤が固いか調べてそこに住めばいいんやない?」と何気なく言っ
多面性を持つ「神仏習合」という現象はいかなる論理的枠組みで説明することが出来るのか。 神仏関係を中心に、古代から現代まで、様々な場面で交錯し合う諸宗教のあり方を捉えなおし、新たな日本宗教史の構築を目指す。 序論 「神仏習合」を再考するために ルチア・ドルチェ/三橋正 第1部 神と仏の関係 神仏関係の位相―神道の形成と仏教・陰陽道― 三橋正 平安時代前期における神仏隔離の制度化と宮廷仏事 佐藤眞人 石清水八幡宮の勧請と八幡神像―童子神信仰の前提として― 松本公一 第2部 習合とは何か―範疇、理論、用語― 二つが一つになるということ―宗教研究における「シンクレティズム」の意味と用法について― トゥリオ・ロベッティ 「仏教」理論の複合性―安然の声論をめぐって― 大内典 日本古代における「神道」の語の受容と展開 吉原浩人 第3部 習合の諸相 本地垂迹の近世―ヒトガミ信仰という視座から― 佐藤弘夫
<blockquote class="embedly-card" data-card-key="d9a25370aa944b40bd6d3c3b470e6e6b" data-card-controls="0" data-card-branding="0" data-card-type="article"><h4><a href="https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-721274-7">トランスジェンダー入門|集英社 ― SHUEISHA ―</a></h4><p>トランスジェンダーとはどのような人たちなのか。性別を変えるには何をしなければならないのか。トランスの人たちはどのような差別に苦しめられているのか。そして、この社会には何が求められているのか。これまで「LGBT」と一括りにされることが多
幸田露伴から安東次男まで、注釈鑑賞の本もかなり読んだが、知識は得ても、『古句を観る』のように、酔ったことはなかった。 酔った。といっても、いい気持ちになった、というだけではない。読んでいるうちに、著者の文章に同化して、読みおわったときには、成長したような気持、というと嫌味だけれども、自分が変わった感じがした。 宵曲氏の元禄俳句のえらびかた、鑑賞をたすけるための近代俳句、近代短歌、近代詩のえらびかた、そしてなによりも、文体が気に入ったのである。研究、考証、鑑賞でありながら、それ自体が芸術になっている。(原文は旧字新仮名) うえに掲げたのは『柴田宵曲文集4』の帯に書かれていた都筑道夫による推薦文。さすが本の紹介はお手の物というか、ツボをしっかり押さえた褒めっぷりで、だいたいこんな本であるし、そもそも青空文庫に収録されているので、さっさと本文読み始めてもらえば合う人はそのままつらつら読み続けるん
2023年6月 加曽利貝塚に三内丸山遺跡、埼玉古墳群に平城宮跡。国の特別史跡として多くの方が親しみ、中には世界遺産として世界に名を轟かせるこれらの遺跡。ところで、これらの遺跡の「名前」がどうやってつけられているかご存じでしょうか。 現在一般的なのは遺跡が所在する地名を遺跡名とする方式です。例えば三内丸山遺跡があるのは青森県青森市大字三内字丸山で、埼玉古墳群は埼玉県行田市埼玉にあります。加曽利貝塚があるのは千葉市若葉区桜木町ですが、旧地名は千葉郡都村加曽利ですのでやはり地名に由来する遺跡名といえます。全国47万か所以上とされる遺跡の多くはこうして名づけられ、都道府県や市町村が管理する遺跡台帳に登録されています。 一方で少しさかのぼってみますと、昭和の初めごろには各村や町ごとに全ての古墳に1番から順に番号を付けて名前としようとした試みもあったようです。奈良県の北部、佐紀古墳群中の古墳の名前には
Text, Interview: 森本幸代 Photos: Adrian Thomas (白黒写真)、David Katz(カッツ氏とペリー氏の写真)、 Bernard Warin (Black Ark) 2013年10月にRiddimOnlineに掲載された記事です。 1950年代以降のジャマイカ音楽は、主流がメントからスカ、ロックステディ、レゲエ、ダブ、ダンスホールに変わりつつも、常にいろんなスタイルとメッセージが共存する中で進化している。同時に世界中に広がり、世界各地でかたちを変えながら発展しているのもジャマイカ音楽だ。そんなジャマイカ音楽の“たしかな土台(ソリッド・ファウンデーション)”とは何だろう。 先日、日本語版追加原稿を加えて、ジャマイカ音楽の歴史をまとめた翻訳本『ソリッド・ファウンデーション:語り継がれるジャマイカ音楽の歴史』が発売された。著者のデイヴィッド・カッツ氏はイギ
www.terrax.site ビートルズ関連トピックスを全てここにまとめました。 日本音楽理論研究会発表時の原稿 特に曲中歌のパート部分におけるコード進行に重点を置いて俯瞰した簡単なレポートです。イントロ、間奏、エンディングは除外しています。今となっては稚拙な発表内容ですが、自分のキャリアには意味のあるものだったと思っています。 イントロなどはノイズでも効果音でもなんでも成り立ちますが、歌の裏には絶対にコード感が支配されているので歌中のパターンを重点的に探ることでビートルズの音楽パターンの進化探求の純度を上げるのはないか、と考えたのです。 www.dropbox.com 上記PDFリンクから原稿をダウンロードできます。 一緒にユーミン、スティービー・ワンダー関連PDFも上記リンクから一緒にダウンロードできます。 ビートルズ自体はコード進行に限らずあらゆる面で突出した革命児でした。 彼らは
宝暦頃から幕末までの話しことばについて概観を示し、語形変化を中心に論じる。 文法、音韻、資料、表記、待遇表現、文化的側面等、多角的な視点から浮かび上がる後期上方語の全体像はどのようなものか—— 近世前期や明治大正期をも射程に、現代関西弁への変遷を捉える。 「本書は近世後期上方の話しことばについて概観を示すとともに、語形変化を中心にいくつかの問題を個別的に論じたものである。……調査資料も出来るだけ多く使用し、全体像を明らかにすることに努め、時代的な連続性も重視して、積極的に近世前期や明治大正期にも言及する。全編の議論は文法や音韻といった特定分野にとどまらず、資料、表記、待遇表現、文化的側面等、多岐にわたったが、これも筆者の意図するところである。」(「はじめに 本書の概要」より) 村上 謙(むらかみ けん) 1975年、兵庫県東播地区生。 東京大学文学部、同大学院博士課程修了(2004年、博士
取材・文◎吉岡洋美 協力◎モモヨ、地引雄一 78年秋にバンド結成して3か月足らずで初ライヴ、翌年の野外フェス出演を経て、80年の年明けにライヴハウスデビュー。ここまでほぼ1年半にも満たないスピードで展開してきた水玉消防団。さらに初ライヴハウスでパンクシーンに足を踏み入れたこの80年は、カムラが言ったように「1年が10年ぐらいに思える」ほど、バンドのスピードとパワーは加速していく。 天鼓「ライヴハウスにも出ることが多くなると、音がどう出るのかライヴのやり方も段々分かってきて現場に慣れていったし、この1年はバンドとして曲を本当に真剣に作るようになった」 JORAでセッションのようにそれぞれが思い思いに音を出しながらオリジナル曲を作るようになったのは前述したが、それにしても「曲の作り方なんか分からなかった」(カムラ)どころか、バンドもロックにもほとんど縁のなかった女性たちが1年数ヶ月で「ジークフ
著者:淡島 寒月出版社:岩波書店装丁:文庫(468ページ)発売日:1999-08-18 ISBN-10:4003115910 ISBN-13:978-4003115916 内容紹介: 西鶴再評価の契機をつくったことで知られる明治の文人淡島寒月(1859-1926)の文集.幕末維新期の江戸・東京の回想,仮名垣魯文・高橋由一・ワーグマン・下岡蓮杖らの人物スケッチ,玩具の収集のことなど,名利を求めず趣味に生きたといわれる寒月の全貌を伝えてくれる1冊.梵雲庵は寒月の号である.(解説=延広真治) 淡島寒月『梵雲菴雑話』富の偏在も悪くない。その名も宝受郎(とみお)、淡島寒月という愉快に芸術的な人物を生み出してしまうのだから。 私が寒月の名を知ったのは、たった四年前のことだ。いかなる風の吹き回しか明治文学に興味を持ち出し、幸田露伴、斎藤緑雨、内田魯庵といった人たちに対して、今すぐそこにいる人であるかのよ
『古句を観る』の感想でも書いたとおり、柴田宵曲を知ったきっかけは森銑三。そのふたりの共著なので買うだけはとっくに買っていて本棚の肥やしにしていたのを勢いのままに引っ張り出して読んでみた。amazonの内容紹介はこんな。 生涯を近世の書物研究にささげた森銑三(1895―1985),柴田宵曲(1897―1966)による書物をめぐる随想集.真向から書物,読書,出版についてのモラルとでもいうべきものを説く森銑三に対し,淡々とした文章でそれらの楽しみを語る柴田宵曲と,文章は対照的であるが,どこから読んでもおもしろい1冊になっている.(解説=中村真一郎) てっきり岩波文庫の表紙に書いてあることと同じかと思ったら、「どこから読んでもおもしろい1冊になっている」ってところは文庫表紙だと「その端ばしに「書物への愛」があふれている。」と違いがある。なんでなんだろね。 だいたいはこの紹介文のとおりかなという気が
古今東西、日本各地の奇談・怪談を1冊に。ろくろ首、化け猫、河童などの幽霊・妖怪から怪鳥退治の話題まで。さらにその類例や原典を、国内外から探し出す。巻末には新たに索引も収録。底本は『妖異博物館』、『続 妖異博物館』(ともに青蛙房刊)。 解説:常光徹 【目次】 妖異博物館 化物振舞/大入道/一つ目小僧/轆轤首/舟幽霊/人身御供/人魂/異形の顔/深夜の訪問/ものいう人形/ものいう猫/怪火/狸の火 大猫/化け猫/狐の嫁入り/狸囃子/猿の刀・狸の刀/鼠妖/大鳥/白鴉/河童の執念/海の河童/百足と蛇/古蝦蟇/蜘蛛の網/大鯰/妖花/茸の毒 果心居士/飯綱の法/山中の異女/人の溶ける薬/煙草の効用/天狗になった人/天狗の夜宴/ 生霊/小さな妖精/執念の転化/気の病/形なき妖/大山伏/消える灯/夜光珠/化物の寄る笛/持ち去られた鐘/銭降る/猫の小判/雁の財布/古兜/斬られた石/魚石/提馬風/風穴 など 続妖
奈良大学博物館(奈良市山陵町、TEL 0742-44-1251)は現在、企画展「板木と版本-藤井文政堂旧蔵の板木から-」を開催している。 「新板繪本若艸山」版本 板木は印刷のために文字や絵などを彫りつけた木版。あんま技術の解説書「按腹図解(あんぶくずかい)」など、5作品の版本を板木とセットで展示、初公開する。 「新板繪本若艸山(しんぱんえほんわかくさやま)」は、江戸時代中期の浮世絵師・西川祐信作で、宇治川の蛍狩りや年末風景など、四季折々の京都の暮らしを描いた作品。女性や子ども向けの教養書として人気だったと言われている。この板木は、同学・永井一彰名誉教授が、2002(平成14)年に京都の古書店・藤井文政堂の倉庫で発見したもので、8枚の板に上中下巻の計32枚の版が彫られている。当時の絵本の板木が丸ごと一組残っている例はなく、浮世絵発展の歴史や当時の出版事情を考える上で貴重な資料という。 水野元
昨年、ユーザーが入力したテキストに応じて、AIが画像を生成するMidjourneyやStable Diffusionといった画像生成AIが注目を集めましたが、最近では同様のAIを活用したジェネレーティブAIが音楽の分野でも徐々に普及の兆しを見せています。その大きな足掛かりになりそうなツールが、今年1月にGoogleの研究部門である「Google Reserch」が発表した音楽生成AIツール「MusicLM」です。 MusicLMは入力された文章に応じて音楽を生成するA音楽生成ツール。28万時間におよぶ音楽のデータセットを用いて学習したAIを使用し、“非常に複雑”なテキスト記述からでも忠実性の高い音楽を作り出せるとされていますが、今年5月にGoogleは同ツールを試用できる体験版をついに公開しました。 現在、MusicLMは、ウェブ、Android、iOSの「AI Test Kitchen」
この本が発売された当時すぐ書店に買いに行きました、定価は1万円少しぐらいだったと思います。 1000ページを超える本で重いので、店員さんに「無料で配送できますがいかがしますか?」と言ってくださったのですが、すぐに読みたかったので頑張って持ち帰りました。 このnoteでは、今まで特殊な音楽理論として、[バルトークの中心軸システム]や、 【坂本龍一の音楽】での「ディグリー表記」についてまず、おもしろいなと思ったことは→「ディグリーの表記の仕方」です。 ディグリーというのは → そのコードが曲のキーの何番目になっているか、ということを表示するものです。このディグリーを使って楽曲のコード進行を分析したりします。 よく販売されている音楽理論の本は、ほとんど(全部と言ってもいいかもしれません)がジャズ理論の【バークリーメソッド】で書かれていて、 Ⅰ, Ⅱ, Ⅲ といった [ローマ数字] で表記されます
ついに長らくお世話になっていた美術館が、改装工事のため、長期休館に入りました。こちらの写真は閉館前日に滑り込みで観客として展覧会を見に行って撮影した写真です。私たち展示室内の作品監視やチケット販売などの受付業務をしている職員というのは大抵何処の美術館でもいえることではありますが、非常勤もしくは当館のように派遣業者による派遣パートタイマーでまかなわれていることがほとんどです。美術館のように、展覧会と展覧会の間に展示替えのための休館が挟まるような所では、正社員としての雇用には月間の勤務日数に開きが出来すぎるため、展覧会の開催期間ごとの短期雇用が確かに理にはかなっているともいえるのですが、勤務形態ではなく、業務内容という面から見ると、実は美術館受付監視員という仕事には、勤務先の館の特性に関する知識や、展示している作品に対する知識、所蔵している作品に対する知識など、意外に専門性の必要な知識を要求さ
好評発売中の『日本語の文字と表記 学びとその方法』(尾山 慎)。 コラム7本を収録していますが、そこでは語り尽くせなかった、あふれる話題の数々をここに紹介! 題して「文字の窓 ことばの景色」。 日本語の数を数える2つのハードル 日本語は一体全部で何語あるのか。日本語は語彙が豊富などといわれるのを聞くことがあるが、筆者も授業や講座で尋ねられることがある。しかし日本語に限らずだが、これは2つの面から、にわかには答えにくい問いだ。まずひとつには、何をもって1語と数えるかである。ある人が10語とカウントしたのに別の人がそれを5語や7語と判定するのだったら、「総数」はなかなか見えてこない。たとえば「目頭」は1語だろうか。文字から見ると〝2語〟とカウントできるような気もするが、アクセントが一続き(め↓が↑し↑ら↓と、あがるところが一つだけ)なので運用上は1語とみなすのが普通だろうと思う。 一方「瞼まぶ
漢詩漢文こんにゃく問答 #5 文学と国民国家 2023.06.20 川合様 第四信を拝受してから、一カ月近くも過ぎてしまいました。筆無精もここに極まり、誠に失礼いたしました。ここまでは話の糸口を探しているところと思っていたら、にわかに本質に切り込むような展開となり、思わず粛然と襟を正している内に時を過ごしてしまいました。 先のお手紙では、大事なことがいくつも書かれていました。前便で私は、日本の伝統文化の中にある漢詩文が「訓読」を方法とし、外国文学としての中国文学が「音読」を方法として対立しながら今に至る大事な契機は、中国の風土の体験の有無にあるという見通しを述べました。無論、訓読に拠りつつも漢詩文を中国文学と見るような折衷派があっても良いのですが、話を単純化するためにこう整理しておきます。 これに対して、川合さんから二つの意見が出されました。一つは、体験は文学の理解を本質的に左右するもので
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