休学する東大生が急増しています。東大が保存している2009年以降のデータでは、学部生の休学者は年を追って増え、2022年の休学者(5月1日現在)は09年に比べて85%も増えていることがわかりました。なぜでしょうか。東大生に聞くと、「休学して自分のやりたいことをする人が増えている」と言います。かつては4年でストレートに卒業して、官僚や有名企業を目指した東大生の意識が大きく変化していることがわかります。 東大大学院農学生命科学研究科修士課程1年の岩永淳志さん(23)は、経済学部3年だった2019年8月から1年2カ月休学し、和歌山県の漁村にあるゲストハウスに住み込みで仕事を手伝いながら、地元NPOの町おこしの活動に携わった。 「僕は大阪府で生まれ、幼稚園の時に東京に来たので、都会の生活しか知りませんでした。田舎の生活がいかに大変で、いかに楽しいか、その実感を得たいと思っていました」 日比谷高校か