棚川寛子Hiroko Tanakawa ムーバーとスピーカーを分けた演出で知られる宮城聰(SPAC芸術総監督)の作品で20年以上にわたり舞台音楽を担当してきた棚川寛子。出演俳優たちが入れ替わりながら演奏するスタイルで、打楽器を多用した独特のサウンドをつくり、『マハーバーラタ〜ナラ王の冒険』、『アンティゴネ』などを発表。2017年10月には宮城が演出した新作歌舞伎『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』(出演:尾上菊五郎、尾上菊之助など)で歌舞伎音楽とのコラボレーションも話題となった。一方で、市民や子どもを対象としたワークショップや作品製作も精力的に行い、演出家・倉迫康史氏の「子どもに見せたい舞台」シリーズやNPO法人芸術家と子どもたちの活動等、アートと日常の有機的な交流も模索している。 音楽との出合い まずは音楽との出合いから教えていただけますか。 20歳の頃、パルコ劇場のスタジオ受付のアルバイ