4階の甲州街道沿いの矢面で、 頭の中のノイズと戦っていた。 最近自分なりに用事をパパパッと済ましていた。雨が降りそうだったから、部屋のカーテンの隙間から常夜灯の真四角いような側面が少しも濡れて無いな、さ、行かなきゃと雨を避けて行動する。 虫にも五分の魂どころか、完璧に脳が有るらしくって、大好きな家グモちゃんが、この前から部屋にいるカメムシの赤ちゃんを食ってくれたみたい。 それはそうとな この雨は まいいや とシェフが言う。 4階で静かにしていると、なんだか雨に紛れてあのお店が全てを大掛かりな機械で細かく砕いてかき混ぜて、ポタージュにしている。 シェフが又雨を眺めに少し空を見に入り口からみあげて、 それはそうとな この雨は まいいや ...