およそ3万年前の旧石器時代に今の台湾から沖縄の島々に渡った人たちはどのような方法で航海を行っていたのか検証しようと、国立科学博物館などのグループが、予想される船を作り実際の航海に挑戦することになりました。 グループによりますと、沖縄の島々で人々が暮らすようになったのは旧石器時代のおよそ3万年前で、当時は中国大陸と陸続きだったとされる今の台湾から海を渡ってきたと考えられています。 しかし、これまでの研究では、この時代に「おの」など木材を加工する道具が存在していたことを示すものは出土しておらず、どのような船を作ったのかが謎になっています。 このため研究グループでは、「草を束ねて作った船」や「竹を使ったいかだ」で海を渡った可能性もあるとして、検証実験を行うことになり、ことし7月、予想される船を作って沖縄県の与那国島から西表島まで、およそ75キロの実際の航海に挑戦することになりました。 グループの