スマートフォンの不正アプリで、とても厄介なものが出現した。スマホ向けのランサムウェア(身代金要求アプリ)だ。スマホを使用不能にした上で「元に戻すにはiTunesカードでお金を払え」と脅してくる。(ITジャーナリスト・三上洋) 日本語では初と思われる 昨年からパソコン向けのランサムウェア(身代金要求ウイルス)が日本でも広がっている中、スマートフォン向けのランサムウェアが3月10日ごろから出現した。英語やロシア語では以前からあるが、日本語のスマホ向けランサムウェアは初と思われる。 セキュリティー大手・トレンドマイクロが自社のブログ「日本語表示に対応したモバイル版ランサムウェアを初確認、既に国内でも被害:トレンドマイクロセキュリティブログ」で報告している。 この身代金要求アプリを入れてしまうと、Androidスマホがロックされてしまい、左のような画面が表示される。上に警察などのマークが表示されて
操業開始時刻を過ぎても閑散としたトヨタ自動車の従業員駐車場。手前は完成車(8日午前6時55分、愛知県豊田市で)=尾賀聡撮影 トヨタ自動車の国内全工場の稼働が8日、停止した。 グループの愛知製鋼(愛知県東海市)で1月に発生した爆発事故の影響で、エンジンなどに使われる特殊な鋼材の供給が不足したためだ。トヨタの国内全工場が止まるのは東日本大震災が起きた2011年以来、約5年ぶり。 稼働を止めたのは、全国10都府県にある国内16の完成車組み立て工場(グループ会社含む)とエンジンなどを作る部品工場だ。 ハイブリッド車(HV)「プリウス」などを生産する堤工場(愛知県豊田市)の正門前は8日朝、人の出入りがほとんどなく、広大な駐車場にとめられた車もまばらだった。 トヨタは部品工場については9日、完成車組み立て工場については15日に稼働を再開する予定だ。
マイナンバー制度スタートに便乗した「マイナンバー詐欺」が全国で多発している。6日以降に発表されたものだけでも約20件あり、今後さらに増える可能性がある。「劇場型」「個人情報収集=振り込め詐欺事前調査」「便乗型」などの手口があるので注意したい。(ITジャーナリスト・三上洋) 全国各地でマイナンバー便乗の不審電話。数百万円の被害も 10月5日にスタートしたマイナンバー(共通番号制度)だが、早くも便乗する詐欺や不審電話事件が全国で多発している。6日から8日にかけての警察・消費者庁の発表を見るだけでも、約20件の不審電話・詐欺報告があり、6日にはマイナンバー関連では初めての現金被害(数百万円)も出た。 事例をもとに、マイナンバー詐欺の手口を見てみよう。手口で分類すると、大きく分けて「劇場型」「個人情報収集型=振り込め詐欺事前調査?」「便乗型」がある。 ★1:劇場型のマイナンバー詐欺★ ●劇場型:「
過激派・中核派の拠点「前進社」(東京都江戸川区)で今年5月、活動家の男性が5日間監禁された後、屋上付近から転落し、一時意識不明の重体になる事件があったことがわかった。 警視庁公安部は28日、男性を監禁し、転落させたとして、監禁致傷容疑で同派活動家の男2人を逮捕した。同派内部で「総括」と称した暴行が依然として続いているとみて、解明を進める。 捜査関係者によると、2人は5月上旬、仲間の活動家の男性を5日間にわたって前進社の建物内に監禁した上で、5階の屋上付近から転落させた疑い。男性は、屋上の雨どいから逃げようとした際に転落して意識不明の重体となったが、その後、回復した。 公安部によると、中核派は最近、組織性を前面に出さずに市民団体のデモに加わる「ソフト路線」を進めており、逮捕された2人も、安全保障関連法案に反対する国会前のデモに参加していた。
書店が地域に1軒もない「本屋ゼロ」の市町村が、全国300以上に上っている。出版不況に加え、ネット書店が台頭、昨年4月に消費税が上がり、出版物に軽減税率が適用されていないことも大きい。書店のない街、そして個性的な書店のある街を訪ね、本の世界を考える一冊を探した。 東京・秋葉原と茨城・つくばを結ぶつくばエクスプレス開業後、首都圏のベッドタウンとして人気の茨城県つくばみらい市。平成の大合併で同市が発足した2006年当初、4万1000人だった人口は、5万人突破目前だ。 しかし、ここは市として関東で唯一の「本屋ゼロ」自治体である。「子どものころは公園で遊び、暑いと本屋で涼めたのに……」と、同市在住の公務員女性(27)は語る。国道沿いの本屋が撤退し、雑誌や本は近くの守谷市やつくば市で買う。「車がある大人は困らないけれど、子どもは本屋でふらっと本を手に取れません」 <私たちは大いに危惧しています。子ども
国立研究開発法人「科学技術振興機構」は7日、業務用パソコン数台がウイルスに感染し、機構が主催したイベントの出席者など最大215人の個人情報が流出した可能性があると発表した。 同機構は全員に連絡し、謝罪した。現時点で被害の報告はないという。 同機構によると、7月15日に職員が業務で閲覧したホームページにウイルスが仕掛けられていたため、閲覧に使ったパソコンがウイルスに感染、他のパソコンにウイルスが広がったとみられる。流出した可能性のある個人情報は、同機構のイベントや会議の出席者らの名前や住所、電話番号などという。 同機構は、業務用パソコンでの個人情報の管理や感染対策が不十分だったとして、職員への指導を徹底するとしている。
生食用としての販売が禁止されている牛のレバーを生で提供したとして、福井県警福井署などは11日、福井市日光の焼き肉店経営の女(78)と、同居する孫で店長の男(28)を食品衛生法違反(食品・添加物等の規格基準)容疑で逮捕した。 同容疑での逮捕は北陸初だが、両容疑者は「焼き肉用だった」と否認している。 同署の発表によると、両容疑者は今年3月、同店の客らに対し、「加熱を要する」など同法が定める情報提供をせずに「生で食べられます」と伝えて牛の生レバーを提供した疑い。メニューには載せられていなかったが、内偵中の同署員が注文したところ、生食用として出されたという。 同店で飲食した客らに食中毒などの健康被害は確認されていない。
人気のパソコンブランド・レノボ(Lenovo)に、広告強制表示や電子証明書偽造などを行う悪質なアドウェアが、購入当初から入っていた。広告が勝手に挿入されるほか、電子証明書を偽造してネットバンキングにアクセスできないトラブルも起きている。(ITジャーナリスト・三上洋) 広告強制表示などを行う悪質アドウェアがプリインストール ノートパソコンとして人気のLenovo(中国・聯想集団)で、深刻なトラブルが起きている。購入当初から入っているソフトウェアが、広告の強制表示、通信の安全を確保するための電子証明書の偽造などを勝手に行っていたのだ。 問題のソフトウェアは、LenovoにプリインストールされていたSuperfish社の「VisualDiscovery」というソフトウェア。勝手に広告などを強制表示するアドウェアの一種だ。 まずは発覚した経緯をまとめる。詳細は「piyolog」のKango氏による
JR北海道は14日、北海道釧路市の釧路運輸車両所で、13日夜に列車(1両編成)が正しく切り替わっていない状態のポイントを強引に通過したと発表した。 同社はグループ会社社員の誘導ミスが原因としている。 発表によると、列車は13日午後9時50分頃、この社員の誘導で車両所を出発した。しかし、ポイントは別の線路から先に出発予定だった列車(同)を通過させる状態になっていた。 強引にポイントを通過した列車は午後10時10分頃、乗客15人を乗せて釧路駅を出発。終着の音別駅到着後に誘導ミスが分かり、運転士や整備担当社員が車輪などを点検したところ、異常は見つからなかった。 このため、折り返しの音別発釧路行き普通列車が約4時間遅れで出発。もう1本にも遅れが出て、約165人に影響した。同社は誘導ミスが起きた原因を調べている。 JR北海道は「脱線につながる恐れもあった。大変申し訳ない」としている。
国民生活センターへの相談件数は6月に51件だったのが7月に178件、8月に138件と急増中だ。その背景にあるのが、掲示板などの書き込みを要約した「まとめサイト」の体裁をとる広告だ。 「4万円を秒速で67万円にした」「月収が400万円を超えたんだけど質問ある?」などと景気のいい見出しを見たことがないだろうか。興味を持ちクリックしてしまうと、「どうやって儲(もう)けた?」「海外のバイナリーオプションだよ」といかにも掲示板のやりとり風な内容が書かれている場合がある。途中では数百万円の残高が記載された通帳や口座の写真などが掲載されて信ぴょう性があるように見せる手口も定番で、最終的には海外のバイナリーオプション会社のホームページへと誘導されていく。 出金拒否や持ち逃げなどのトラブルも 複数人でのやりとり風に書かれているものの、実際には広告製作者の自作自演だろう。体験談を装っているから読み手はついつい
中国の利用者向けの「中継サーバー」がインターネットの不正接続に悪用された事件で、警視庁に摘発されたサーバー運営会社2社が使用した他人名義のIDやパスワードの大半が、パソコン周辺機器メーカー大手の無線ルーターから流出したものだったことが、同庁幹部への取材でわかった。 同庁と京都、鹿児島など19道府県警の合同捜査本部は19日、サーバー運営会社の中国人ら11人を不正アクセス禁止法違反容疑などで逮捕したと発表。IDなどの入手経路を追及する。 警視庁はこのうち、中継サーバー運営会社の「大光」(東京都台東区)、「SUNテクノ」(豊島区)の2社の関係先12か所を捜索。大光社長の張徳育容疑者(30)(北区)ら男6人を、いずれも不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕した。6人は「わかりません」などと容疑を否認している。 警視庁幹部によると、2社は大手プロバイダー(ネット接続業者)のサーバーに接続するため、約150
ブログや動画サービスで人気のあるFC2で、検挙・捜索が続いている。 「動画の違法配信」での検挙と、「生放送での公然わいせつほう助」での捜索だ。配信者とFC2は、動画配信と生放送で収益を得ていた。(ITジャーナリスト・三上洋) 「動画の違法配信」と「生放送での公然わいせつ」 ブログの無料レンタルやネット動画・生放送で人気のあるFC2で、検挙と捜索が続いている。事件は大きく分けて二つある。 一つは生放送サービスであるFC2ライブでの事件。今年6月に生放送で性行為などを見せていた通称「帽子君」という有名なユーザーが、公然わいせつの疑いで逮捕されている。FC2はこの行為を黙認し、収益を得ていたとの疑いで、公然わいせつほう助と風営法違反(アダルト動画配信の無許可営業)で、9月30日に関連会社が捜索された。京都府警などによるものだ。 二つ目の事件は動画の違法配信だ(著作権法違反:公衆送信権の侵害)。テ
15日午前2時5分頃、宇都宮市大谷町の採石場跡の空洞内で、映画の撮影中だった女性アイドルグループ「でんぱ組.inc」のメンバー5人と、撮影スタッフ5人の計10人が、気分が悪いと訴えて病院に搬送された。 10人は18~43歳の男女で、一酸化炭素中毒とみられる。いずれも軽症。 宇都宮中央署の発表によると、現場は、建材などに使われる「大谷石」の採石場跡で、14日午前9時頃から撮影を始め、照明用の電源として発電機3台を動かしていた。同署は発電機の排ガスによる中毒とみて調べている。当時、空洞内にはスタッフら48人がいた。 映画は、テレビ朝日と東映が昨年公開した「白魔女学園」の第2弾。テレビ朝日は「撮影中の安全には十分注意しておりましたが、こうした結果となり、深く反省しております。今後なお一層、安全管理を徹底してまいります」などとのコメントを出した。
インターネットブログなどの初心者向け無料作成ツール「ウェブ・ダイアリー・プロフェッショナル(WDP)」を使ったサイトが、改ざんされる例が相次いでいる。 WDPのサポート期間終了後に使い続けているためで、観光名所のサイトや個人ブログなど約50万サイトが改ざんされたり、改ざんの危険があったりするという。 世界遺産の「平等院」(京都府宇治市)の公式サイトは5月末頃、展覧会の日程などを掲載する「お知らせ」ページが改ざんされ、偽物とみられる高級ブランド品の販売サイトをネット検索上位に誘導するプログラムが埋め込まれていた。 このページに使われていたのがWDPだった。WDPは無料ツールながら、2009年4月まで改ざん防止対策などが施されていたが、サポート期間終了後に使い続けていると、サイトを管理するIDやパスワードが公開状態となり、改ざんされる危険が生じる。 平等院のサイト運営会社(同市)は「サイト自体
【キエフ=田村雄】ロシアが軍事行使の準備を進めるウクライナ南部のクリミア自治共和国は、両国が帰属を巡り綱引きを繰り広げてきた係争の地だ。 同共和国が位置するクリミア半島は、黒海に突き出た半島で、面積は約2万6000平方キロ・メートル。15世紀に建設されたタタール人国家を経て、18世紀に帝政ロシアに併合された。帝国の崩壊後、半島は引き続きソ連に編入され、第2次大戦末期に米英ソが戦後秩序を協議したヤルタなどの保養地はロシア人に人気となった。ロシア系住民が多いのは、長いロシア領の歴史があるためだ。 対立の契機となるのが、1954年、ソ連のフルシチョフ党第1書記(当時)が、クリミアの帰属をロシア領からウクライナ領に変更したことだ。フルシチョフが、青年時代を過ごしたウクライナに強い愛着を持ったことが一因と言われる。 この決断は、ソ連が崩壊し、91年にウクライナが独立すると、ロシアとウクライナの対立に
「まるでウイルス」――。 パソコンに入力した文字列を全て外部に送信してしまう中国社製の日本語入力ソフト「バイドゥIME」。国民の大切な情報を扱う役所や大学でも気づかないまま使われていたことに、関係者はショックを受ける。便利なソフトなだけに人気も高く、推定利用者は200万人以上。専門家は「便利なITサービスでも、利用者に仕組みを正しく伝えなければ、悪性のウイルスと同じになってしまう」と指摘する。 「市民の個人情報は漏れていないと信じたいが……」 愛知県豊田市の太田勝彦・情報システム課長はうなだれた。同市では25日午前、バイドゥ側のサーバーとの通信記録を調べ、2時間に数十回の通信が行われていたことを確認。通信記録をたどると、14台のパソコンにバイドゥIMEがインストールされていることが分かった。 14台は、市民福祉部や企画政策部など計8部局で使用しているパソコン。職員から聞き取ったが、いずれも
AFP通信によると、オランダ北部レーワルデンで19日夜、火災が発生し、第1次世界大戦中の女スパイとして知られるマタハリの生家を含む建物数棟が焼けた。 男性一人が死亡したという。 マタハリは絶世の美人踊り子として名をはせ、独仏両軍の二重スパイだったとして仏当局に拘束され、1917年に処刑された。 生家は現在、当地の観光スポットとなっており、前にはマタハリ像が置かれている。
愛媛県大洲市長浜町の沖合13キロの伊予灘に浮かぶ青島(あおしま)は「猫の島」だ。 島は東西1・5キロ、南北0・5キロ。島民15人に対し、100匹以上の猫がすむ。9月下旬にインターネットで紹介されると、全国から観光客が訪れるようになった。民宿、食堂はおろか自動販売機もない島は「猫好きにはたまらない楽園」と人気を呼びそうだ。 島民は50~80歳代。漁師が4人いて、あとの大半は年金暮らしの人たちだ。戦時中に疎開者が増え、人口のピークは1960年の655人。その後、働き口を求め人々は島を出た。現在、朝夕各1往復の定期船が四国本島との唯一の足だ。 島民らによると、人口が50人を割った10年ほど前から、逆に猫は増えた。置き去りになった飼い猫が繁殖したらしい。隠れるのにいい空き家が多く、車は1台もないので事故に遭う危険はない。漁師の男性(63)は「家に入ってきて困る時もあるが、増えてしまったものはしょう
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