通信・放送懇談会の最終報告が、きのうまとまった。まだ内容はわからないが、各社の報道によれば、前回の報告書(案)がおおむね了承されたようだ。次第に規制改革・民間開放推進会議の案に近づいてきているのがおもしろい。 NTTについては、アクセス設備の機能分離をしてから、2010年までに「持株会社の廃止」や「資本分離」をしろという話になっている。これは松原氏が提唱した「BT方式」に規制改革会議のNTT解体案を接ぎ木したものだが、レイヤー分離してから地域的にも(今の事業会社の境界で)バラバラにしろ、というのはおかしい。ボトルネックを水平分離するなら、その他の部分については規制を撤廃するのが筋だ。 最大の焦点だったNHKの受信料については、規制改革会議とは逆に「支払い義務化」の方向を打ち出した。最初に首相発言でボタンを掛け違えたのが最後までたたり、迷走を重ねたあげく、結果的には受信料の「税金化」の第