国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」について、開発を担う三菱航空機が、2018年半ばとしている納入時期を延期する方向で検討していることが1日わかった。 機体の改修が必要になったためで、納入時期は19年以降になる可能性がある。納入を延期すれば5回目となり、受注活動に大きな打撃となりそうだ。 関係者によると、三菱航空機は9月末、ANAホールディングスなど主要顧客に「納入時期が遅れるリスクがある。具体的なスケジュールの変更については今後検証して判断する」と伝えた。 これまでの飛行試験データを分析した結果、機体を改修して一部の部品の取り付け位置を変更する必要があると判断した。 改修を行えば、一部の飛行試験をやり直す必要が出る恐れもある。納入時期は数か月単位で遅れる可能性があるという。