【ロサンゼルス=藤えりか】「私はイスラエルのスパイだった」――。映画「プリティ・ウーマン」などを手がけた米ハリウッドの大物プロデューサー、アーノン・ミルチャン氏(68)が、「(イスラエルの)核兵器開発に協力した」とする過去をイスラエルのテレビ番組で告白し、話題を呼んでいる。ユダヤ系人脈の強いハリウッドだが、「スパイだった」と自ら明かすのは異例だ。 米CNNなどによると、同氏は現在のイスラエル出身で、友人で現大統領のペレス氏に頼まれて1980年代、情報機関「科学関係局」に協力。経営企業を通じて核開発に必要な部品などを提供、武器調達のため銀行口座を使わせたという。ハリウッドで映画制作会社を興した後も、協力は続いていたとしている。 さらに、ハリウッド人脈を使い、アパルトヘイト(人種隔離)政策をとっていた当時の南アフリカの宣伝にも加担。見返りに、イスラエルが南アから核兵器の原料となるウランを獲得で