那覇市の翁長雄志市長(63)は8日、地元経済人らでつくる団体から、11月の沖縄県知事選への出馬要請を受け、「しっかりと受け止めながら、皆さん方とその(要請の)方向性で力を合わせて頑張りたい」と述べ、出馬に意欲を示した。翁長氏は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を同県名護市辺野古に移設する計画に反対の立場を取っており、移設推進の仲井真弘多(ひろかず)知事(74)と対決する構図となる。 翁長氏は那覇市内で、移設反対の経済人らでつくる「オナガ雄志知事を実現する同志会」の代表らと会談。「基地建設で負の遺産を残してはならない。翁長氏こそ沖縄の未来を託すにふさわしい」との要請に、「身の引き締まる思い。米軍基地は経済の阻害要因だ」と応じた。 その後、記者団に出馬の意向を問われると「皆さん方が見た通りだ」と述べ、前向きな姿勢を示した。翁長氏周辺は、9月初めにも正式表明する方向で検討している。 市長4期目