水からの伝言や、ゲーム脳、ID論、歴史修正主義といった一見科学を装ったトンデモ理論は、まともな科学者たちからは相手にされていないにもかかわらず結構な信頼を集めることがある。これは日本だけの現象と言うわけでも無く、どこの国でも起きうることであるらしい。 本書は全体で五部構成になっており、それぞれで扱っているトピックが異なる。 第一部は全体の要約に相当する部分で、科学とニセ科学の違いについて、一般的なニセ科学の特徴と見破り方、懐疑主義という方法論について語られる。科学を装って人を騙すというニセ科学の手法は巧妙ではあるのだが、たとえ分野が違っていても似通ったものになっていくものであり、統計や科学的手法についての正確な知識があれば見破ることは不可能では無い。 第二部では、超常現象や霊能力、エイリアン・アブダクション、魔女狩り、カルトと、現在はだいぶ影響力を薄れさせた現象について語られる。今ではこれ