大阪府知事選で、府内の首長たちの舌戦参加が目立つ。20人以上の市町村長の支援を取り付けた前同府池田市長の倉田薫氏(63)は「首長連合」による選挙を展開し、大阪維新の会幹事長の前府議、松井一郎氏(47)の陣営でも、維新派の市長が告示日から応援演説に駆けつけている。知事選では目立たなかったはずの首長が、これまでになく前に出ている。 「こんな失礼な話はない」 10日、大阪市北区での倉田氏の出陣式。「市町村長」のタスキをかけた阪口伸六・高石市長が、絶叫調で怒っていた。居並ぶ17人の首長も同じタスキ姿。園部一成・門真市長は「私はあの言葉をテレビで聞いてがくぜんとした」と語気を強め、大阪市長選に出る予定の現職の平松邦夫市長(62)も「大阪維新を潰す」と怒りをあらわにした。 問題にされているのは、松井氏とタッグを組んで大阪市長選に立候補する橋下徹・前大阪府知事(42)の発言だ。 「人口10万人の市長が、