大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)の大阪市議団(33人)は5日、市議会の議員定数86を2割程度削減し、議員報酬と政務調査費もカットする条例改正案を6日開会の7月臨時議会に提出する方針を固めた。 他会派は反発しており、成立は厳しい情勢だ。 同市議団幹部によると、削減後の議員定数は67か73の2案で調整している。議員報酬は現在の支給額から8%カットの71万4000円、政調費も18%カットの42万円とする。 同市議団は「市政改革で市民に重い負担を求める以上、議員も身を切る覚悟を示す必要がある」としている。しかし、維新が掲げる大阪都構想が2015年度に実現すれば、現職の任期が切れる同年4月に、再編後の特別区での議員選挙が想定されるため、他会派からは「都構想を掲げたまま削減するのはおかしい」との声が出ている。