阪神・淡路大震災復興事業の肝いり事業として鳴り物入りで喧伝された神戸市・新長田駅前再開発事業が、いま破綻に直面している。大正筋商店街など“地域商店街”として栄えてきた地域一帯を阪神大震災を契機に大規模再開発し、神戸市の“西の副都心”として発展させようとする都市計画事業が、震災後20年近くになってついに破綻状態に陥ったのだ。 そのありのままの姿が、9月21日に放映されたNHK―ETV特集『“復興“はしたけれど〜神戸 新長田再開発・19年目の現実〜』(再放送9月28日午前0時45分、金曜深夜)で白日のもとに明らかにされた。NHK仙台放送局(神戸放送局ではない)が1年がかりで制作した優れたドキュメンタリ―番組で、東日本大震災の復興にあたって「神戸市の誤りを再び繰り返えさせたくない!」との担当ディレクターの強い決意が実を結んだ番組である。再放送は今週の金曜日の深夜ではあるが、ぜひ多くの人に見てほし