自民党大阪府連は12日の府連大会で、11月の府知事、大阪市長のダブル選挙で陣頭指揮を執る新しい会長に中山泰秀衆院議員(45)を選んだ。本命視されていた北川知克衆院議員(63)との間で異例の投票決着に。中山氏は自民党の擁立候補を「自主的支援」する方針の共産党との連携に否定的で、反「大阪維新の会」勢力の結集という戦略にも影響が出そうだ。 府連会長人事は、国会議員の協議で事前に内定するのが通例だが、当日までもめた。前会長の竹本直一衆院議員(74)らベテランの間では5期目の北川氏を推す声が強く、北川氏も会長就任を前提に、知事候補の擁立作業に当たっていた。 待ったをかけたのが、4期目の中山氏。選挙を前に「府連のイメージを刷新したい」若手が中心に推した。複数の関係者によると、前日まで府連所属の国会議員18人は両氏の支持で真っ二つに割れていたが、府連大会直前に国会議員が無記名で投票し、11対7で中山氏が