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poemとBookに関するhyougenのブックマーク (41)

  • 『我が詩的自伝』 吉増剛造著 評・安藤宏(国文学者・東京大教授) : ライフ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

    異種と協働する精神 詩人としての半生を熱く語る、その語り口が何とも魅力的だ。吉増の詩精神は、幼時の空襲の記憶に通じる、「非常時」の感覚にまで自身を追い込んでいくことにあるのだという。その対極にあるのがいわゆる「優良文化人」の世界で、それを忌避し、ぎりぎりまで「辺境」をめざすラディカリズムにこそ、その詩作の真骨頂があるわけである。 こうした資質が一九七〇年前後の芸術界を覆っていた、ある種ラディカルな空気と幸福な結合を果たしていく過程が書のみどころだ。芸術の“純化”を拒否し、常に異なるものとのコラボを志向してやまぬこの詩人は、美術、音楽、舞踊の世界とのさまざまな“協働”を繰り広げていく。たとえば幼時の疎開中に見た「舞う女」の記憶が大野一雄、土方巽ら前衛舞踏とのコラボにつながり、さらに島尾ミホとの関係を生み出していくことにもなったのだという。彫刻家、若林 奮 ( いさむ ) から、化石ハンマー

    『我が詩的自伝』 吉増剛造著 評・安藤宏(国文学者・東京大教授) : ライフ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
  • 『もしも、詩があったら』 アーサー・ビナード著 : ライフ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

    著者いわく「思考停止」の反対である「もしも」から生まれる、さまざまな名詩を紹介しながら、そこから始まる世界の広がりを解説する。 実用書とは対極にある存在で、実益とは結びつきにくいかもしれない。しかし、楽しい日常にはきっと繋(つな)がっている。そんなユニークな一冊だ。(光文社新書、860円)

    『もしも、詩があったら』 アーサー・ビナード著 : ライフ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
  • 評伝「忘れられた詩人の伝記」刊行 宮田毬栄さん : 本よみうり堂 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

    言葉を自在に操れた人間の喜びと哀(かな)しみ――。編集者でエッセイストの宮田毬栄さん(78)の『忘れられた詩人の伝記』(中央公論新社)は、心に重く残る評伝だ。 軍に徴用されて戦争に協力する詩を書いたとして、不遇な晩年を送った詩人、大木惇夫(あつお)の生涯を娘の目からたどった。 「優しい人でした。子供の頃、一度もしかられたことがない。正月は、かるた取りをしました。その時だけ格好良かった」 大木惇夫は、1895年(明治28年)に広島で生まれた。一度は地元の銀行に勤めたものの、文学が好きで上京した。北原白秋に才能を見いだされ、昭和初期には日を代表する詩人と見られた。 1942年(昭和17年)、陸軍の宣伝班員としてジャワ戦線に行き、生死をさまよう体験の末、詩集『海原にありて歌へる』などを刊行した。 雨(ウヂヤン)、雨(ウヂヤン)、雨(ウヂヤン)、 ああ、赤道のかなた 海のかなた 遠い、遠い、遠い

    評伝「忘れられた詩人の伝記」刊行 宮田毬栄さん : 本よみうり堂 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
  • 「詩人の死」正津勉著|週末に読みたいこの1冊

  • 『ズボンをはいた雲』 | ロシアNOW

    刊行:2014年5月 ウラジーミル・マヤコフスキー 著 小笠原 豊樹 訳  土曜社 詩の翻訳は難事である。たとえ比喩や視覚性が優越していようと、詩である限りは情緒を湛えた音楽性と無縁ではありえないからだ。異質な音声体系のロシア語詩の翻訳の際、訳者は意味を正確に伝えると同時に、日語詩としての声調を創造する必要がある。 1950年代にロシア未来派の代表的な詩人マヤコフスキー(1893-1930)の翻訳で、この困難に果敢に挑戦し、衝撃を与えた小笠原豊樹は、半世紀以上の時を経て、同じ詩人の新訳を世に問おうとした。書を嚆矢とする「マヤコフスキー叢書」である。残念ながら氏は7冊まで改訳したところで逝去されたが、叢書は旧訳も交えて全15巻を刊行中。1世紀前のロシア前衛詩人の苦闘は、詩人岩田宏でもあった訳者の言葉を通して、現代日にいかなる相貌を現すだろうか。 マヤコフスキーについて読む:陰な美:”

    『ズボンをはいた雲』 | ロシアNOW
  • 詩人・最果タヒの初長編小説は青春を戦う少女たちの物語、『詩句ハック』グッズも | CINRA

    詩人・最果タヒの初長編小説『かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。』が、日2月24日に刊行された。 1986年生まれの最果タヒは、2004年からネット上で詩を発表し、2005年から『現代詩手帖』に投稿を開始。2006年に『現代詩手帖賞』、京都大学在学中の2008年に『第13回中原中也賞』を受賞した。萩尾望都や山直樹、古屋兎丸、志村貴子らが挿絵を提供した2012年刊行のイラスト詩集『空が分裂する』や、昨年発表した詩集『死んでしまう系のぼくらに』でも話題を集め、2月18日には小説集『星か獣になる季節』を刊行した。 2012年から『別冊少年マガジン』で連載されていた小説『魔法少女WEB』を全面的に改稿して収録した『かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。』は、少女たちの友情や青春を描いた作品。装画は『空が分裂する』にも参加した大槻香奈が担当している。 なお、最果の詩をプ

    詩人・最果タヒの初長編小説は青春を戦う少女たちの物語、『詩句ハック』グッズも | CINRA
  • 吉川英治、戦争をどう見たか 短歌や俳句、詩を発見:朝日新聞デジタル

    「宮武蔵」「三国志」で知られる作家、吉川英治(1892~1962)が戦時中、戦況の悪化や政治への思いを短歌や詩に込めた手紙が見つかった。国民作家が戦争をどう見つめていたのか、その心に近づく貴重な資料となりそうだ。 手紙は朝日新聞の学芸部記者宛て。記者は88年に死去し、最近になって書斎を整理した遺族が、引き出しに封筒を見つけた。議会を傍聴して書いてほしいという朝日新聞の原稿依頼を、体調不良のために断るわび状で、消印は44(昭和19)年9月8日。用件は1枚で終わり、残る7枚には11編の短歌や俳句、詩が連ねられている。 戦争ハ重患に似たり薬なし それ唯(ただ)昏々(こんこん)大熱を発せよ

    吉川英治、戦争をどう見たか 短歌や俳句、詩を発見:朝日新聞デジタル
  • 詩と短編を集中的に取り上げるAmazonのDay Oneレーベル

    Amazonは新たに立ち上げたレーベル「Day One」によりデジタルエイジの文芸雑誌を再創造しようとしている。Day Oneは短編フィクション専門の週刊誌で、新人著者の作品、英語に翻訳された世界中の作品と詩を掲載する。Day Oneは毎週、小説家と詩人を1人ずつ取り上げる。創刊号ではレベッカ・アダムス・ライト氏の短編『Sheila』とザック・ストレイト氏の詩『Wrought』を取り上げている。 「文芸ジャーナルは新人作家や未発掘の作家の声を伝え、プラットフォームを提供する上で重要な役割を担ってきました」とアダルトトレード・児童書グループの出版者、ダフネ・ダーハム氏。「われわれはデジタルエイジにその伝統を追加しようとしています。Day Oneは毎週、小説家と詩人を集中的に取り上げて、ユニークな物語と詩を掲載し、それらの著者に光を当てます」。 各号はKindle電子書籍リーダー・タブレット・

    詩と短編を集中的に取り上げるAmazonのDay Oneレーベル
  • 自前の出版社で「じぶん詩」:朝日新聞デジタル

    ■大蔵の現代舞踏家 森さん■ 【溝口太郎】大蔵村在住の現代舞踏家で元東北芸術工科大教授の森繁哉さん(66)が、「最上川詩集 男巫女(み・こ)、川に沿って」を自ら興した「草の言葉社」の第一弾として出版した。最上川にはぐくまれた自らの半生を表現した「じぶん詩(史)」だ。「地域は、風土と小さな個人の歴史が積み重なってできている」という思いを伝えるため、これからも多くの人の「じぶん詩」を刊行していくという。■「地域史刻む言葉の運動」■ 出版不況と言われる時代。大手出版社ですら経営が行き詰まり、地方の小出版社も次々姿を消していく。そんな中、を介した小さなコミュニケーションや歴史を記録する世界を守ろうと、社員は自分一人の「小さな出版社」を興した。 第一弾の「じぶん詩」は、大学卒業後、村役場に30年近く務める傍ら、現代舞踏を続けてきた森さんの半生がベースだ。タイトルの「男巫女」は、出羽三山信仰に根ざし

    自前の出版社で「じぶん詩」:朝日新聞デジタル
  • 東京新聞:パウル・ツェラン 飯吉 光夫 著:Chunichi/Tokyo Bookweb(TOKYO Web)

    トップ > Chunichi/Tokyo Bookweb > 書評 > 記事一覧 > 記事 【書評】 パウル・ツェラン 飯吉 光夫 著 Tweet mixiチェック 2013年10月13日 ◆ユダヤ詩人の魂読む [評者]守中高明=詩人・早稲田大教授 戦後ドイツ語圏における至高の詩人パウル・ツェラン-その作品を半世紀にわたって傑出した翻訳を通して紹介し続けてきた第一人者による全論考をまとめた一冊だ。没後四十年以上を経た今日、ツェランはその栄光を極めつつあるように見える。たとえば、ドイツのズールカンプ社から全十六巻の歴史校訂版『ツェラン全集』が刊行されることによりその仕事の全貌が明らかになり、夥(おびただ)しい学術論文が世界中で書かれることで、詩人の地位は不動のものとなったかのようだ。 だが、ツェランを読む営みは、文献学的環境が整えば進むわけではない。著者はここであえて「研究」に背を向け、詩

  • どの翻訳を選ぶか――ボードレール『悪の華』の邦訳の誤訳について - 平岡公彦のボードレール翻訳ノート

    今年アニメ化された押見修造の『惡の華』(講談社コミックス)のおかげで、ボードレールの『悪の華』にふたたび注目が集まっているようだ。訳者の一人として、喜ばしく思う。 惡の華(1) (少年マガジンKC) 作者:押見 修造講談社Amazon 押見の『惡の華』は読んでいたが、私自身、しばらくボードレールから遠ざかっていたし、そもそも読んだことを公言することがはばかられるようなマンガだということもあり(笑)、なかなかそのことを書く機会がなかった。これだけ大きくボードレールを看板に掲げた作品なのだから、おそらく私以外のボードレールの訳者や研究者も一巻くらいは読んでいるのではないか。 いい機会なのでこのマンガの感想を書いておこう。ボードレールの『惡の華』を愛読する主人公の春日高男は、ある日、想いを寄せていたクラスメイトの佐伯奈々子の体操着を盗む。春日はそれを見ていたクラスの嫌われ者の仲村佐和に脅迫され、

    どの翻訳を選ぶか――ボードレール『悪の華』の邦訳の誤訳について - 平岡公彦のボードレール翻訳ノート
  • 『今を生きるための現代詩』が秀逸だ - mmpoloの日記

    渡邊十絲子『今を生きるための現代詩』(講談社現代新書)がすばらしい。タイトルが分かりにくいが、現代詩の入門書だ。そういうと何だか七面倒くさい感じがするが、書は掛け値なしの名入門書と言える。 現代詩を読む人はきわめて少ない。わが尊敬する岳父もぼくは詩は分からないと言う。私は少しは分かるつもりでいた。ところがどうして、書を読んでちっとも分かっていなかったことに気がついた。詩の入門書というと、代表的な詩をあげてそれを解釈してみせてくれる。あるいはアンソロジーを示して詩の世界へ誘うという戦略を取っている。書はどうか。 渡邊は中学2年の教科書に載っていた谷川俊太郎の詩「生きる」を挙げる。この簡単にみえる詩がのみこめなかったという。この詩が中学の教科書に採用されたのは、教科書を作った人たちが、この詩は平易な言葉で書かれているから分かりやすいと考えたせいだ。しかし、語彙や文法が日常的なものでも、作

  • くろしお出版WEB - ニュース: 『第一詩集 覚悟』を刊行した黒田まりか氏にインタビュー

    2012年のクリスマスに『第一詩集 覚悟』を刊行した黒田まりか氏にインタビューを行いました。。 --------------------------------------------------------------------- 【黒田まりか氏 インタビュー】(2013年2月)  聞き手:くろしおwebニュース編集長 ――このたびは『第一詩集 覚悟』の出版おめでとうございます。 黒田 ありがとうございます。 ――中学2年の夏に起立性調節障害という病気で学校へ行けなくなったとのことですが、最初からそのように診断されたのでしょうか? 黒田 はい。突然起立していることが困難になり、医者で様々な検診を受けましたが、内臓のどこにも異常はなく、神経性の病状だと診断されました。 ――学校へ行けない状態が続くことによって心の状態も厳しくなることは、容易に想像できます。個別性の高い問題だとは思いますが

  • 谷崎潤一郎と西脇順三郎、ノーベル賞候補に4回 : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    作家の谷崎潤一郎、詩人の西脇順三郎の2人が、少なくとも1958年から62年の間に4回にわたってノーベル文学賞の候補になっていたことが、同賞を選考するスウェーデン・アカデミーへの情報公開請求で分かった。 特に60年には谷崎は最終候補の5人に残っており、68年に川端康成が日人初の同賞受賞を成し遂げる以前に、大きなチャンスがあったことが明らかになった。 選考資料は50年後に公開される決まりで、読売新聞が、1958~62年の資料を請求。62年分は今年に入って初めて開示された。 同賞は当時、各国のペンクラブや既受賞作家などの推薦で40~60人前後の候補を決め、その後、最終候補にまで絞り込んでいった。資料が開示された5年間のうち、谷崎と西脇は58年と60~62年の4回、川端も61、62年の2回、この候補に入った。日米の作家、研究者が推薦書を寄せていた。

  • http://www.web-papers.net/taidan.html

    http://www.web-papers.net/taidan.html
  • 北園克衛文庫

    KITASONO KATUE Online Archive | Tama Art Univ., Tokyo | Kaminoge Library | Dept. of Art Science .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. □ Summary

  • ウリポ - Wikipedia

    出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2021年9月) ウリポ (Oulipo) は、1960年11月24日に数学者のフランソワ・ル・リヨネー(フランス語版)を発起人として設立された文学グループ。正式名称は「Ouvroir de littérature potentielle」(潜在的文学工房)。アルフレッド・ジャリ、レーモン・クノー、レーモン・ルーセルらの文学を理想とし、言語遊戯的な技法の開発を通して新しい文学の可能性を追求した。引用したテクストを機械的・数学的な手法で変形・改竄してテクストの自己増殖を促すところに特徴があり、シュルレアリスムの「優美な屍骸」から大きな影響を受けている。 主なメンバー[編集] 発起人ル・リヨネーおよび師範格のクノーのほか、中心となったのは「コレージュ・ド・パタフィ

  • 言葉と建築の関係から暮らしの源泉を探る、建築家と詩人による対話『建築と言葉』 | CINRA

    建築家と詩人による対話を収めた書籍『建築と言葉 日常を設計するまなざし』が、6月12日に刊行される。 同書の著者は、詩人で小説家の小池昌代と、建築家の塚由晴。小池は、2007年に小説『タタド』で『第33回川端康成文学賞』、2010年に詩集『コルカタ』で『第18回萩原朔太郎賞』を受賞しているほか、エッセイストや絵の翻訳家としても活躍している。塚が共同主宰する建築家ユニット「アトリエ・ワン」は、ライター永江朗の邸宅「ガエ・ハウス」などの建築のほか、都市を独自の視点からリサーチした著作『ペット・アーキテクチャー・ガイドブック』や『メイド・イン・トーキョー』も発表している。 同書では、建築と言葉の関係を軸に、古今東西の多種多様な建物から神社、公園、工事現場、高速道路、オフィスなど日常生活における都市空間まで、さらに詩や小説俳句といった多彩なトピックによる対話から、暮らしの源泉と未来を探って

    言葉と建築の関係から暮らしの源泉を探る、建築家と詩人による対話『建築と言葉』 | CINRA
  • トルタバトン

  • 『結局、極私的ラディカリズムなんだ』

    hyougen
    hyougen 2011/10/25
    鈴木志郎康の最新刊評論集