誰もが憧れる田舎暮らし。そのイメージは、美しい景色、豊かな自然、きれいな空気と水、静かな環境といったものでしょう。私も憧れます。都会を離れて、そんな場所でのんびり暮らしたいと心底思います。 ところが、そんな田舎暮らしのイメージを根底から覆す一冊が刊行されてしまいました。東京から山梨に移住してすでに20年以上、小説家・樋口明雄さんの『田舎暮らし毒本』です。 こんな表紙です。「読」に×がついて「毒」となっています。 もちろん、田舎暮らしに関する書籍や記事などで、人間関係に関する難しさは散々語られてきています。現実に「村八分」的なこともあるようです。 ところが、著者の樋口さんは人間関係以外の部分、例えば「美しい景色」なども最初はいいけどそのうち飽きてしまうと書きます。「のんびり」についても、上のオビにあるように「スローライフはあり得ない!」とのこと。決定的なのは、樋口さんご自身が体験した、命の危
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