司書課程科目「図書・図書館史」の勉強に役立った本、参考文献、参考資料などを登録していきます(論文は省略します)。
![図書・図書館史にまつわる本棚 (negadaikon) - ブクログ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c5e47826e320ba545e569c648f3e53bd745ea980/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbooklog.jp%2Ficon%2F80%2FL_2f1e6332312536e98419c41d60dfb3d7.jpg)
最近、図書館史ってどうやって勉強するんですか、と言われることが増え、また、人前でも話す機会が増えたので、その都度「独学です」と答えるのも心苦しく、言われたほうも困るだろうと思うので、ふと思いついて、ブクログのサービスを利用して、「図書・図書館史にまつわる本棚」というものを作ってみた。 縁あって大学で「図書・図書館史」の講義を非常勤で受け持つようになったので、その準備のために読んだ本を中心にあげておくことにしたい。もしほかの人に活用してもらえるならありがたい。 狭義には「図書館史」だが、図書館が収蔵しておくべき資料にも歴史的な変遷があり、文字による記録を伝えるという意味ではメディア史の研究書も無視できない。検閲や出版流通など、そもそも本が出版されるにいたる出版学の分野、また、文学や歴史、思想の研究についても、同様に対象として考えている。資料は随時追加する予定。 図書・図書館史にまつわる本棚
――和田敦彦『読書の歴史を問う―書物と読者の近代』読書メモ 読書の歴史を問う視点 和田敦彦著『読書の歴史を問う―書物と読者の近代』(2014年、笠間書院)を読んだ。 読書の歴史を問う: 書物と読者の近代 作者: 和田敦彦出版社/メーカー: 笠間書院発売日: 2014/07/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) を見る 刊行前から楽しみにしていた本で、出たらぜひとも感想をまとめておきたいと思っていた。発売後すぐに読んだのに、身辺が少し慌ただしかったためにブログの更新自体が停滞してしまったが、以下、本書を通じて考えさせられたことについてまとめていきたい。 本書の目次については、すでに版元が詳細なものを公開しているが、以下に掲げる全10章からなる。 第1章 読書を調べる 第2章 表現の中の読者 第3章 読書の場所の歴史学 第4章 書物と読者をつなぐもの 第5章 書物が読者に届くま
Online ISSN : 1884-5622 Print ISSN : 0445-2429 ISSN-L : 0445-2429
立法院の跡地に建てられた記念碑 沖縄県公文書館にある立法院の柱 立法院(りっぽういん、英語:Legislature of the Government of the Ryukyu Islands)は、米国民政府布令第68号「琉球政府章典」により設置された、琉球政府の立法機関である。一院制。立法院の権限は、沖縄に適用されるすべての立法事項について立法権を行使することができるが、米国民政府の制約下にあり、法令の無効を命じられることもあった。 1972年5月15日の本土復帰に伴い、「琉球政府章典」により設置された立法院は廃止され、日本国の地方議会たる沖縄県議会が設けられた。ただし、沖縄の復帰に伴う特別措置に関する法律第5条第2項により、沖縄県議会議員選挙が実施されるまでは、従来の立法院議員が沖縄県議会議員とみなされた[1]。立法院議事堂は、復帰後も議席の配列が一部変更になったものの県議会棟として
沖縄の雑誌『青い海』1971年5月号 徳田安周「私の青春/あゝ女性たちよー毛遊びに失敗した若き日の想い出ー」 1973年10月 『琉球の文化』第四号 徳田安周「琉球古神道への旅」 1975年8月 徳田安周『沖縄てんやわんやー気楽に読める沖縄の世相風俗史ー』沖縄文教出版社(神山吉光) 川平朝申 1960年ごろ料亭松の下にて野町良夫牧師(1937年、那覇日基教会牧師)歓迎会。前列右から3人目・当山正堅夫人、野町夫妻、古賀善次。後列右・山田實、4人目・川平朝申、大嶺政寛、一人置いて天願俊貞、一人置いて当山堅一。徳田安周も居る。 1951年11月 第3回沖展(琉米文化会館) 川平朝申「西陽射す頃」「思い出の丘」 1955年3月 第7回沖展(壷屋小学校) 川平朝申「旧知事官舎」 1958年3月 第10回沖展(壷屋小学校) 川平朝申写真「みーにし」「影」 1959年3月 第11回沖展(壷屋小学校) 川
戦後沖縄図書館人の澎湃たる熱い志を学びたい / 栗原均 二一世紀にむけて知の大道を拓く : 沖縄の図書館の歩みに寄せて / 大田昌秀 [序]知の自立へ : 戦後沖縄の図書館五五年の軌跡を求めて / 伊藤松彦 衣食の飢えと心の飢えと / 山田勉 琉米文化会館の影と光 / 伊藤松彦 米軍占領下の沖縄からの一米国留学生の"個人的な回想" / 漢那憲治 琉球政府立図書館 : 中央図書館を中心として / 玉城盛松 琉球政府立法院図書館の沿革 : その果たした役割 / 宮城剛助 沖縄の大学図書館 : 琉球大学図書館を中心に / 本郷清次郎 回想の琉球政府立医学図書館 / 平良朝子 不死鳥のごとく蘇る : 沖縄の戦後教育と学校図書館 / 島元巌 沖縄へ本を送る運動 / 山田勉 沖縄図書館協会結成ヘ / 山田 勉 初めての子ども文庫 : 松尾児童文庫 / 外間米子 知る人ぞ知る那覇の私立図書館 : 沖縄人
「みすず」に2ヶ月の1回の頻度で連載されている宮田昇氏の「図書館に通う」,2011年9月号(597号)の第8回は「『ドクトル・ジバゴ』とアメリカ文化センター」というタイトルで,前半の3分の1がボリス・パステルナークの『ドクトル・ジバゴ』の日本語訳をめぐる話,残りがGHQが設置したCIE(民間情報教育局)図書館およびその後身のUSIS(文化交換局)のアメリカ文化センターに関する話である。 宮田氏によれば,CIEの功績の中には「図書館制度を近代的にしたこと,アメリカの著作物を普及させたこと」があり,「しかもこの両者は,けっこう密接な関係があった」のだという。CIE図書館については,少し前に業界でも誰かが話題にしていたような記憶があるが,文中で宮田氏は『アメリカン・センター』(渡辺靖著/岩波書店)に依ってその仔細を紹介している(僕は『アメリカン・センター』は未見)。またCIEは「好ましくない著作
終戦記念日の15日、日比谷図書文化館でドキュメンタリー映画「疎開した40万冊の図書」のトークショーが行われた。出席したのはナレーションを務めた俳優の長塚京三、作家の早乙女勝元、監督の金高謙二ら。 「疎開した40万冊の図書」は、第二次大戦の戦況が悪化するなか、日比谷図書館長中田邦造氏(当時)と古書鑑定家の反町茂雄氏、都立一中(現日比谷高校)の生徒らが日比谷図書館から蔵書を郊外に疎開させていたという知られざる真実を描いたドキュメンタリー映画だ。 トークショーで、監督の金高は「文化を守る、本を守るという事は素晴らしい事。僕も学校を停学になった時に厳格な兄に家に閉じ込められて色んな本を渡された。その時に読んだ森鴎外の小説が僕のその後の人生を考えさせてくれました」と本を読み継ぐ事に対する想いを語った。また、疎開という言葉について聞かれた長塚京三は「僕が生まれる前に父が浜松で持っていた工場が艦砲射撃の
図書館におけるレファレンスってのは、何なんだろうとこの頃考えている。私がレファレンスの担当になって、ひと月ほど経った。 『夜明けの図書館』の葵ひなこさんなら、「Q.レファレンス・サービスって何」と聞かれたら、 「司書が利用者の調べもの、探しものをお手伝いするのが「レファレンス・サービス」」 と答えるのだろうか(というかそれは帯に書いてある)。いっぽう私はというと、何か釈然としないまま仕事しているところがあって、そうして再びこの問いに返ってしまうのである。レファレンスというのは、結局何なんだろうか。 夜明けの図書館(2) (ジュールコミックス) 作者: 埜納タオ出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2013/05/16メディア: コミックこの商品を含むブログ (7件) を見る レファレンス・スキルとは図書館員の資質に関わることなのか、もっと普通の能力なのか。そんなことを考えつつ「昔の人ってどう
関西圏の図書館関係者(館種問わず)を中心にした、図書館史の勉強会(読書会)です。2010年3月発足。図書館史に関連する情報なども随時掲載(したい)。 下記の日程で、第18回の勉強会を開催いたします。 御多忙のところと存じますが、ご参加をお待ちしております。 今回は長尾が、日本の図書館の展示について、明治以来のあゆみを振り返りつつ、取り上げます。発表者自身が担当した展示会経験を踏まえて、図書館の「展示」活動というのはどういう風にしたらよいだろうということをみなさまと共有させていただけたらと思っております。 日時:2013年3月9日(土) 14:00~17:00 会場:京都商工会議所 第一会議室 発表者:長尾 宗典(国立国会図書館関西館) タイトル:「図書館“展示”の歴史について」
ブログつくったカパ:図書館系勉強会KLC「近代日本の出版流通と「読書国民」の誕生 「図書館史を勉強したい」answer編経由で、かたつむりは電子図書館の夢をみるかのmin2-flyさんの発表資料を見た。 SlideShare:「近代日本の出版流通と「読書国民」の誕生 「図書館史を勉強したい」answer編 こういう話だと背景に識字率の話が登場するかと思ったのだけど出てこなかった。で、気になってGoogleで検索したら以下の文献を見つけた。大変おもしろい文献だった。 斉藤 泰雄: 識字能力・識字率の歴史的推移――日本の経験, 広島大学教育開発国際協力研究センター『国際教育協力論集』, 第 15 巻, 第 1 号(2012), pp. 51 - 62.(PDF) 上記文献のまとめ部分より転載。 江戸末期において、当時の日本はすでに庶民層を含めてかなり厚みをおびた識字人口層をかかえていた。学校教
新潮2013年1月号269〜321ページに掲載された、 尾崎真理子「石井桃子と戦争」(前篇)を読んだ。 新潮 2013年 01月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/12/07メディア: 雑誌 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る後篇は2月号だけど、そちらはまだ未読。 この記事は前篇だけで170枚ある長篇なのだが、それでいて実は石井桃子の評伝の一部分でしかないらしい。 本稿は私の書き進める石井桃子百年の評伝の第三章にあたる。幼少期から女子大卒業まで(第一章)、文藝春秋社の新米編集者時代から『幻の朱い実』に描かれた小里文子との日々(第二章)、そして戦後の岩波書店での活躍から米欧留学、かつら文庫の開設(第四章)、そして晩年の日々(第五章)も、その評伝には含まれることになるが、まずは、『クマのプーさん』との出会いから『ノンちゃん雲に乗る』の出版まで。石井桃
『近代史料研究』第12号(2012年)に掲載された,長尾宗典「『誌友交際』論序説―高山樗牛・姉崎嘲風の高等中学校時代をめぐって―」という論文を読みました[*1]. きっかけは単に著者の長尾さんに抜刷をいただいたからというだけなんですが.……ふだん歴史学の論文を読むことは皆無に近いですし,正直このタイトルから読んでみようと思えるほどの素養は僕にはありません.ただ,身近なひとが強く興味を持っているテーマならなんとか読み通すことができるみたいです.また,歴史学のひとたちがどうやって史資料を活用するのかというのは知っておかないといけないと思い,こうやって機会があればなるべく精読するようにしています.この史料を見つけたときは興奮したんだろうなぁ,などと顔を想像しながら読むのが面白いんですよ. さて,この論文のキーワードは誌友交際(という初めて聞くフレーズ),そして高山樗牛と姉崎嘲風というふたりの人物
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く