大阪のシンボル、大阪城公園(大阪市中央区)が民間企業の参画で生まれ変わり、多くの観光客が訪れている。訪日外国人観光客(インバウンド)増加を追い風に飲食店や土産物店などが新設され、滞在型観光拠点としての魅力がアップ。大阪城天守閣の昨年度の入館者数は約275万人で3年連続過去最多を更新し、大阪の一大集客エリアとしてにぎわっている。 年間4千万円の赤字→市に2億以上の収入 約105・5ヘクタールと広大な敷地を持つ大阪城公園は、これまで大阪市が管理運営。だが、天守閣や施設ごとに担当が異なり、全体を観光拠点としてうまくアピールできていなかった。このため、市は民間の力で集客を強化しようと事業者を公募。平成27年度からは大和ハウス工業や電通など5社からなる「大阪城パークマネジメント共同事業体」が管理運営している。 市は委託料を支払わず、共同事業体が市に固定費と収益に応じた納付金を支払う仕組み。事業体は2