4月に閉館する料亭「松楓閣」 名古屋市千種区の老舗料亭「 松楓閣(しょうふうかく) 」は7日、4月末で閉館すると発表した。建物が国の登録有形文化財になっている老舗料亭だが、コロナ禍によって宴会、結婚式披露宴などが激減したため閉館を決めた。 松楓閣は覚王山日泰寺の門前近くにあり、敷地は約4300平方メートル。1934年に建てられた本館は四つの 破風(はふ) を持つ入り母屋造り。2006年に国の登録有形文化財となった。 2階の大広間は90畳。壁と天井の接合部が曲面になっているなど趣向が凝らされている。1988年には囲碁の棋聖戦が行われ、小林光一棋聖(当時)が3連覇を決めている。 支配人は「新型コロナウイルスの感染拡大で、売り上げが70%ほど落ちた。歴史ある料亭を守りたかったが、経営的に厳しかった」と話していた。土地は三菱地所レジデンス(東京)に譲渡される。