東日本大震災による津波で被災した「三陸鉄道」(本社=宮古市)の南リアス線で2月16日、新車両の搬入作業が行われた。 新車両は4月3日から運行再開する盛~吉浜間(21.6キロ)で使われる1両で、被災した3車両の代替として新型車両を導入。メーカーの新潟トランシス(新潟県聖篭町)で製造された新車両は2月13日夜、トレーラーに積み込まれて新潟を出発し、15日夜に大船渡市の盛駅付近に到着した。翌16日、大型クレーン車2台につり上げられた新車両が線路に置かれた台車に接続されると、関係者からホッとした表情が見られた。その後、望月正彦社長はじめ同社スタッフら15人が、車両を手で押しながら車両基地まで移動させ搬入作業を完了した。 新車両は重量約32トン、長さ18メートルで、定員は座席定員50人、立ち席定員60人の計110人。ユニバーサルデザインを採用し、乗降しやすい低床式で車いす対応のトイレを用意したほか、