—熱戦の続いた猫しり場所も、千秋楽、結びの一番を迎えました。 東の横綱、 「塩の富士」 そして、西の横綱、 「稀勢の砂糖」 このニ横綱の取組となります。 共に全勝でここまで来ました。 どちらが賜盃を手にするのか。 鬼気迫る仕切りが続いておりますが、向正面の驚安親方。 どうですかね、この大一番。 —そうですね。塩の富士は、不知火型の土俵入りが意味する通り、攻撃の力士です。方や、稀勢の砂糖は雲竜型です。攻防一体の取り口ですけども。 うーん。 まあ、始まってみないと分かりません。 すみませんが、私も今日は一観客ですよ。いい所から見させて貰ってます。ははは。 —ありがとうございました。 行事が軍配を返しました。 さあ、時間いっぱい。 場内凄い大歓声です。 両者体を拭って、手にするのは かたや、塩。 そして、 こなた、砂糖。 それぞれまいて土俵中央。 —はっきようい、のこった。 お互いの身体が勢いよ