このコラムの取材をしていると、跡取り娘たちのストーリーは産業再生のケースであると思うことが多い。例えば第2回のホッピービバレッジ副社長石渡美奈さん(参考記事はこちら)は、傾きかけたホッピーというブランドを再生したし、第4回のメッキ業3代目、日本電鍍工業代表取締役社長の伊藤麻美さん(参考記事はこちら)は、父の死後、赤字だった会社の年商をV字回復させた。 そして現在、再生案件として注目を浴びているのが温泉旅館である。バブル時に団体客用の宴会場を備えたビルに改装した旅館は、現在はどこも赤字にあえいでいるし、老舗旅館も名前だけではお客が呼べない時代だ。 家業の老舗「星野温泉」を「星野リゾート」として再生した星野リゾート代表取締役社長星野佳路さんが「旅館再生請負人」としてマスコミに登場し、旅館再生という事業はすっかりメジャーになった。筆者の知人にも、外資系企業と組んで旅館再生ファンドに取り組む人がい
![【第11回】稼働率9割の人気宿に改装 「時の宿すみれ」3代目 黄木綾子さん【前編】:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)