私の主戦場が振り飛車にある、というのはもう何度もお話しさせて頂いているが、 具体的に言うと、石田流とゴキゲン中飛車が現在の主力である。 その中でも私の頭を悩ませているのが石田流だ。 この作戦は、私の中で常に滅び、復活し、を繰り返している。 「大駒は近づけて受けよ」とは有名な格言だが、 石田流は最初から飛車が近いため何かと当たりが強く、 成立する作戦なのかどうか、という根幹の部分から否定されるケースも多い。 その中でも、特に困っている分野が、次の局面だ。 初手から ▲7六歩 △3四歩 ▲7五歩 △8四歩 ▲7八飛 △8五歩(下図) この形は、石田流で唯一角交換型になる変化。 つまり石田流における破調の部分である。 もし石田流がダメになるとしたら、 8割以上の確率でこの出だしだろう。 角交換型に比べ、▲6六歩と角交換を防げる形は、 先手作戦勝ちとは言い切れないが安定感が違過ぎる。 逆に言えば、
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