久しぶりの本ブログ強力お勧め本である。著者は子供のころから鳥に魅せられた、根っから動物好きの研究者である。研究テーマはもちろんダチョウだ。本書はこの不思議な生き物を人類の役に立てようとする熱血研究物語なのだ。 これまでウサギやラットを利用して作られる抗体は1グラムあたり数億円もしたという。ところが、驚くべきことにダチョウを使うと1グラムあたり10万円になったというのだ。原理的には無毒化した病原体をメスのダチョウに注射し、生んだ卵の黄身に含まれる抗体を分離するのだ。 事実この抗体を塗布したマスクが20枚入りで6000円くらいで販売されはじめた。抗体とは病原体が体に進入したときに作り出される物質だ。これをあらかじめ体内に仕込んでおくことで、病原体を不活性化することができるのだ。たしかに安価になることで人類の救世主になるかもしれない。 ところで、ダチョウは驚異的に病気や怪我に強いのだという。また
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