ベンチャー企業のTESニューエナジー(大阪府池田市)は9日、お湯を沸かしながら電気機器を充電できる「発電鍋」を開発、来週にも販売すると発表した。たき火をしながら携帯電話やラジオなどの充電が可能で、災害時の緊急電源として期待できるという。 発電鍋(直径約16センチ)は、鍋底の下側に、電気を通す導体と呼ばれる素材で構成される発電器を取り付け、鉄のカバーで覆った。 導体の下部は火に近く高温である一方、鍋の底に近い上部は湯で冷やされるため、温度差が電圧に変換される性質により発電する。 充電はUSB接続を利用、米アップルの多機能携帯電話(スマートフォン)「iPhone(アイフォーン)」の場合、3〜5時間で完了する。USB接続ができれば、ラジオや懐中電灯も充電できるという。 同社は産業技術総合研究所が開発した技術の製品化に取り組む。舟橋良次取締役は「東日本大震災を受けて開発を本格化させた。太陽光と違っ