茂木経済産業大臣は、電力会社でつくる電気事業連合会の八木誠会長らと、30日、都内で会談し、電力会社の下にある発電と送電部門の分離などの電力システム改革を進めていく考えを伝えました。 この中で、茂木経済産業大臣は「今後のエネルギー政策は国民の理解をいかに得ていくかが重要で、小売りの全面自由化や送電部門のいっそうの中立化に向けて改革を前進させる」と述べ、電力会社の発電と送電部門を分離する、いわゆる「発送電分離」などの電力システム改革を進めていく考えを伝えました。 これに対して八木会長や同席した電力各社の社長からは、発送電分離を早急に進めると電力の安定供給に支障が出るなどとして慎重な意見が相次ぎました。 会談後、八木会長は記者団に対して、「発送電を分離したときに安定供給が損なわれないかどうかまだ検討が十分進んでいない」と述べました。 一方、茂木大臣は記者団に、「改革に懸念があるから前に進められな