東日本大震災で発生した宮城県石巻市のがれきを積んだトラックは22日、反対派の市民らと警察の怒号が飛び交う混乱の末に、北九州市にたどり着いた。現場では、逮捕者も出るなど緊迫した雰囲気に包まれた。 午前9時5分ごろ、同市小倉北区の焼却工場近くの積み出し基地の手前に、がれきを積んだトラック6台が到着。だが、反対派の市民らがトラック前に座り込みを開始。熊本県から駆けつけたという主婦(41)は「北九州市が受け入れれば、九州の他県もやりかねない」と話し、座り込みを見守った。 午前9時半ごろから、警官が「道路交通法違反です」と再三にわたり警告。座り込みをやめるよう求めた。午前10時半ごろ、反対派が道路上から基地のゲート前に移動。同市戸畑区の男性(30)は前日の抗議行進にも参加した。「反対の北九州市民がいることも示したくて来た」と話した。 午後0時15分ごろ、トラックの前に警官隊が隊列を組んで反対派