左側がアフリカの電気魚、右側が南米の電気魚と、それぞれが出す電気の波形(宮正樹さん提供) 南米とアフリカで別々に進化した電気魚が、ほぼ同じ時期に同じように電気を発する能力を発達させてきたことを、千葉県立中央博物館の宮正樹・動物学研究科長らの国際研究チームが突き止めた。科学誌「プロスワン」に論文を発表した。 電気魚は体内で発電して身を守ったり、仲間とコミュニケーションをとったりする。宮さんらは、南米に生息するデンキウナギの仲間とアフリカのモルミルスの仲間の電気魚のミトコンドリアDNAを分析した。 その結果、それぞれ共通の祖先は発電能力はなかったが、アフリカ大陸とアメリカ大陸が分かれた時から別々に進化し、約1億1千万年前のほぼ同時期に電気を感じる器官を獲得、続いて発電器官を発達させた流れは共通することが分かった。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し