アニメビジネスの今 今や老若男女を問わず、愛されるようになったアニメーション。「日本のアニメーションは世界にも受け入れられている」と言われることもあるが、ビジネスとして健全な成功を収められている作品は決して多くない。この連載では現在のアニメビジネスについてデータをもとに分析し、持続可能なあるべき姿を探っていく。 前回の記事では、キリスト教圏、つまり西欧では“フランケンシュタイン・コンプレックス”(「ロボットが人間に反逆するのではないか」という機械嫌悪に基づく不安。SF作家のアイザック・アシモフが唱えた)がロボットキャラクターの普及をさまたげていると述べた。 →「なぜガンダムは海外で人気がないのか」 『新世紀エヴァンゲリオン』などはタイトル自体がキリスト教的であるため、前回主題にしたガンダム以上に普及は難しいだろう。「福音(evangel)」をもたらすのがロボットとは、クリスチャンとしては生