宮崎県で口蹄疫(こうていえき)の感染が拡大している問題で、県は11日、防疫体制強化と畜産農家への資金援助を柱とした緊急対策を発表した。これに合わせ、総額約6億5700万円を追加する今年度一般会計補正予算を計上した。 緊急対策は、県内の全畜産農家約1万4300戸を対象にした施設内消毒に4億円、制限区域を解除する際の調査に999万円のほか、口蹄疫で被害を受けた農家が借り入れをした際の利子補給523万円など。 市町村が独自に実施している車両消毒12か所にも、1か所あたり125万円を助成する。財源は、国庫支出金や財政調整基金からの繰入金で賄う。 県庁で会見した弓指博昭農政部長は「清浄化の先行きは不透明で、県内での発生リスクも高い。県内に侵入させないことが最も大切で、今回の予算措置で当面、必要な経費が確保できた」と話した。 宮崎県内では、11日にもえびの市の農家で新たに感染疑いが判明。このため、家畜