小さい頃の夢は確か漫画家だったけど、高校生ぐらいからの夢は「ハウスハズバンド」になることだった。 猛勉強して早稲田大学に入ったのも、良い大学に入ったらキャリア志向が強くて稼ぎが良くなりそうな女を捕まえられるだろうと思ったから。 学生時代はたくさんの子に目をつけて、エッチに持ち込んで恋人関係一歩手前な曖昧な関係の子を作って様子を見た。 大手広告代理店への就職が決まった子に絞り込んで、口説き落として卒業する前に同棲に持ち込んだ。 僕は彼女に打ち明けた。「結婚したら、ハウスハズバンドになりたい」と。彼女はそれを喜んで受け入れてくれた。 成功した。今までの人生でこれほど嬉しかった瞬間はないだろう。あとの人生、妻の収入で楽に暮らせるのが保証された。 事実、主婦業(この場合は主夫か)は楽だった。家事を一手に引き受けると言っても、住んでいるのは二人だけだから量はそんなに多くない。 大変(というかめんどく
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