推理小説を書くのに、こんなに「ルール」があるって知ってた?(ある編集者の気になるノート) ノックスの十戒、ヴァン・ダインの二十則…久しぶりに懐かしい言葉を目にしました。 推理小説を書く際のルールとして知られるこの言葉、ミステリ好きな人にとっては、ちょっと恥ずかしかったり、思わずニヤリとしてしまったり、微妙にイラッとしてしまったりと、なかなか複雑な感情を呼び起こしてくれるものだったりするのですよ。初めて聞くという人もいると思いますので、とりあえず、僕が知る限りで簡単な説明を書いてみます。 ・作者について ノックスは、「陸橋殺人事件」という作品が代表作の作家で、聖職者でもあるという人です。皮肉屋というか、とにかく変わり者だったと言われてます。ヴァン・ダインは「僧正殺人事件」「グリーン家殺人事件」という傑作で知られる、英米ミステリ黄金期の作家の一人。もともとは美術評論家で、病気療養中に2000冊