著者はこの問題をもう20年近くもアメリカで取材してきた人らしい。そこで、ニューヨーク初の代理出産家庭となった一家の話を軸に展開していくのだが、この一家は積極的に取材を受け入れているらしく、代理母から生まれた20歳の息子もちゃんと露出している。下のこどもは双子で、こちらは受精卵を代理母に移植して生まれたこどもとのこと。つまり上は代理母の遺伝子を受け継いでいるが、下は夫婦の遺伝子を受け継いでいる。共に代理母との関係はうまくいっている様だが、著者は母親の長男に対する愛情とと下の双子に対する愛情が微妙に違っていることとの指摘。著者の関心は代理出産の是非ではなく、生まれてきた子どもたちがその後どの様に育てられ、成長していったかというところにあった様だが、結局、その辺のツッコミは浅い。成人してから親を批判する論文を書いたこどももいるとのことだが、その論文は入手できなかったのだろうか。ちなみに有名なベイ