NHK大河ドラマ「龍馬伝」でもそうなのだが、女性に名字がついている。たとえば、龍馬に恋心を抱く、平井加尾(広末涼子)という女性が登場する。龍馬の姉の乙女も坂本乙女(寺島しのぶ)とされている。千葉道場の佐那も千葉佐那とされる。「龍馬伝」とは関係ないが、赤穂浪士の大石内蔵助の妻の「りく」も大石りくとされるなど、他のドラマでも、武家の女性はみな名字を付けて紹介されている。関連記事【歴史ドラマのウソホント】龍馬伝(4…混沌の時代が求める快男児 4日、「龍…記事本文の続き ■嫁ぐことが前提 男であれ、女であれ、名字をつけて何が問題なのか、と思われるかもしれない。だが、これはおかしい。江戸時代、武家の女性には名字はなかったのである。そう断言すると、「でも、坂本龍馬の姉の乙女は坂本家に生まれたわけだから、坂本乙女であっておかしくないのでは」「大石内蔵助の妻のりくは必然的に大石りくになるのでは」などと