とある方が、カール・セーガン博士の「人はなぜエセ科学に騙されるのか」を勧められているのを横で見ていて、興味を持ったので読んでみた。 原題が「The Demon-Haunted World : Sciense as a Candle in the Dark 」(悪霊に取り憑かれた世界で、科学は闇を照らす蝋燭)。カール・セーガン博士は、1996年12月末に亡くなったそうなので、遺書的なエッセイという位置づけであるらしい。入手したのは平成12年11月1日発行、青木薫氏の邦訳。 身近に、これからこれを読む人がいる訳なのだが、非常に印象深かった箇所をメモしておきたくなった。 よく耳にする意見に、科学もまたほかの学問と同じく、気まぐれで理性的でないというものがある。それどころか、理性そのものが幻想だと言われることさえある。独立戦争で活躍したアメリカの革命家イーサン・アレンは、これについて次のように語っ