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ブックマーク / tkido.blog43.fc2.com (16)

  • 脳は陰謀論を生む機械 神は細部に宿り給う

    分離脳についての実験からは「説明装置」とでも呼ぶべき機能が左脳側にあることが示唆される。たとえ(分離脳の状態になければ右脳から送られたであろう)正しい情報がなくても説明装置はとにかく結論を出す。 端から見ている実験者の立場ではそれはどう見ても作話であるのだが。どうも(少なくとも言葉で説明ができるような)自我は、脳で働いている様々なモジュールがそれぞれ高度に専門化された仕事をこなした後の最終結果しか知らされていないようである。 交通事故などで手足の神経を損傷した患者が「これは私に見つからないように隠れている他人の腕なんだ」とか「誰かが死体の腕をくっつけたのだ」とか、かなりトンデモない考えを抱くようになることがあるという。これは必ずしも現実を受け入れたくないがための通常の精神作用のひとつとばかりとは言えないようだ。 というのも全くの健康な被験者であっても、鏡などを巧みに使ったトリックによって自

    kurokuragawa
    kurokuragawa 2009/01/25
    二つの点と一本の線に顔を見てしまうのが人間という生き物:)
  • アルフレッド・W・クロスビー『史上最悪のインフルエンザ 忘れられたパンデミック』 神は細部に宿り給う

    アルフレッド・クロスビーつながりで三冊目。1918~1919年のスパニッシュ・インフルエンザ、通称スペインかぜのパンデミックを扱った。超不謹慎だが終始、映 画 化 決 定 ! ! というテロップが脳内を流れっぱなしであった。めちゃめちゃ面白い。 強毒性のインフルエンザが発生した。折しも世界は第一次世界大戦のまっただ中。冷たい雨の中を行軍し、狭い船に詰め込まれて移動する大勢の兵士達が、戦時公債購入を呼びかけるパーティーやパレードが、感染を強力に後押しする。 現代の知識からするとまったく効果のないワクチンしかなかった時代。マスクの着用を徹底することで一度は押さえ込んだサンフランシスコの取り組み。しかし、結局警戒心が薄れて再度の流行を許す。みんなの予防のために個人に些細な努力をさせることがいかに難しいか。 寒い中で前線から後送される間に死んでしまう兵士もいれば、病院から誰も帰ってこないのを見て

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    kurokuragawa 2008/12/28
    新型インフルエンザ怖い
  • 『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その2 神は細部に宿り給う

    永世名人 羽生新名人。勝利 目前、極限までの緊張と集中力 からか、駒を持つ手が震え出す 凄み。またの名、将棋の神様。 × × 永世死刑執行人 鳩山法相。 「自信と責任」に胸を張り、2 カ月間隔でゴーサイン出して新 記録達成。またの名、死に神。 × × 永世官製談合人 品川局長。 官僚の、税金による、天下りの ためのを繰り返して出世栄達。 またの名、国民軽侮の疫病神。 (6/18 朝日新聞 素粒子) 「全知全能の死神」 この朝日新聞の死神コラムは四方八方で議論を巻き起こしはしたが、大概はめいめいが自分の解釈を一方的に開陳するだけで、ほとんど実がない。そうなる最大の原因は「死神」とは何であるかについての見解が、話者ごとにてんでバラバラで、全く一致を見ないことである。 しかし、一致を見ないのも当然だ。そもそも死神は日には存在しない概念

    kurokuragawa
    kurokuragawa 2008/07/21
    「主権者である民草が、公僕である大臣に穢れを押しつけ、大臣が部下である刑務官に穢れを押しつける。」
  • 『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その1 神は細部に宿り給う

    予習用資料と前置き 死刑 - Wikipedia 死刑存廃問題 - Wikipedia 特集ワイド:死刑執行13人 鳩山法相の死生観 - 毎日jp(毎日新聞) 宮崎勤の死刑執行や朝日新聞の死に神コラムをきっかけに再燃している死刑問題。ガイア教シリーズの途中なので、これに中途半端に触れると「なんでも宗教で片づけようとすんなよ」とか誤読されるのが嫌で黙っていようと思ったのだが、そうもいかない気がしてきた。むしろこっちでしっかり説明しておいて、向こうから参考リンクとするのが全体としてよい形になりそうだ。 ガイア教の天使クジラと表裏一体をなすシリーズと思って読んでもらいたい。ただしこちらはそこまで長くはならない。(4,5エントリ分を予定している。)ちなみに、こちらではネタバレしても別につまらなくなることはないので最初に言っておくが、私は死刑は即時全廃すべきと考える完全な死刑反対派である。

    kurokuragawa
    kurokuragawa 2008/07/21
    「死刑執行などというものは見て見ぬ振りをして、あたかも存在しないかのごとく振る舞うのが「正しい」あり方である。なぜならそれは穢れだから。」
  • 2人で世界を征服する方法 神は細部に宿り給う

    まず誰か1人でいいので、自分と意を同じくするか、自分の言いなりになる人間を連れてくる。*1 その2人を含む3人で、多数決で全てを決する1つ目の秘密結社を作る。 その3人を含む5人で、多数決で全てを決する2つ目の秘密結社を作る。 その5人を含む9人で、多数決で全てを決する3つ目の秘密結社を作る。 n番目の秘密結社は2^n+1人を支配できる。 世界の総人口はいまちょっとググったところでは約67億人。 2^10 = 1024 ≒ 10^3 2^33 ≒ 8*10^9 > 67*10^8 だから、33段階の秘密結社を通じて全人類を支配することができる。めでたしめでたし……という話が何の役に立つだろうか? 世界で最も大きな組織には何段階の階級が存在するでしょうか? というフェルミ推定の問題が出されたときに役に立つかも知れない。実際には全人類は1つの組織に統一されていないし、各階層が単純多数決というも

    kurokuragawa
    kurokuragawa 2008/07/19
    「33段階の秘密結社を通じて全人類を支配することができる。」スモールワールド・ネットワーク(世界の誰とも6人でつながる)が最小値ならこちらは最大値か
  • ガイア教の天使クジラ24 神は細部に宿り給う

    さて、前回までで約500年間の脳内時間旅行を終え、現代に帰ってきた。今は1950年代後半から1960年代(特に60年代は各リンク先まで行かなくてもいいので全体に目を通すこと)である。ここから先は全てたかだか5,60年前の話であり、読者の中に当時十分に物心ついていた人間がいても少しもおかしくない時代である。もはや現代と言っても過言ではないだろう。 しかし、現代だからといって油断してはならない。現代だから、まるで異世界だった500年前や150年前よりもよくわかっていると思ったら大間違いである。我々はその後共産主義の崩壊および911という思想史的に大きなインパクトのある事件を二度も通過しており、この時代は十分に異世界である。 しかもこの時代はいくつかの理由により遠い過去よりもかえって理解しにくい。最大の理由はもちろん、いまだ私たち自身がその一部に包み込まれている現在進行形の出来事であること。

    kurokuragawa
    kurokuragawa 2008/03/09
    アクエリアン嬰児
  • ガイア教の天使クジラ17 神は細部に宿り給う

    第一章 序論 奇妙な世界 中世からルネサンス期までのキリスト教は驚くほど広範囲に行き渡っており、長い伝統を持つものだった。R・W・サザーンの言葉を借りれば、中世の教会は「世界が知り得る限り最も複雑で、完璧なまでに統合された宗教的思想と儀式の組織体系」を支配していた。この組織体系は十一世紀以降に異端が人気を集めたことや、一五〇〇年代にカトリックとプロテスタントが激しく対立したりしたことで途絶えた、だが、あまねく知られているように、その中核の考え方は、十八世紀初頭に科学的合理主義が見場するまで、そのまま残ったのである。西欧のキリスト教の概念において、中世には独特で大きな特徴がふたつある。ひとつは日々の事柄の裏付けを得るために、権威ある「尊ぶべき書物」を進んで信じたことである。実験によって仮説を試すという科学的手段は、一六〇〇年代になって初めて一般的になった。それまでは数多くの問題が――たいて

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    kurokuragawa 2008/01/27
    捕鯨は「異端」「大逆」という感覚
  • ガイア教の天使クジラ16 神は細部に宿り給う

    ガイア教理解の最大のポイントの一つとなるキリスト教理解のため、『針の上で天使は何人踊れるか』を教科書にして話を進める。前書き部分は前回も紹介したが、あまりにも重要なので注釈付で再度繰り返す。 監修者まえがき 奇態なるヨーロッパ 池上俊一 歴史は私たちが生きていく上での教師である。私たちが遭遇するような出来事は、大抵、過去の人々がすでに体験済みで、苦労して解決法を見出してくれているか、そうでない場合でも、結果は顕然と現れている。分かっていてもおなじ過ちを繰り返すのが人の性であるとすれば、過去の事例を鑑にし踏みとどまって熟考してみる効用は、計り知れまい。未曾有の出来事に際会したときでさえ、今後の成り行きの予想を可能にしてくれるような事例が見つかることは、稀ではない。 ガイア教はおそらくまだ多くの人(特に日人のほとんど)がそう思っているような、ありきたりな動物愛護問題とか海洋資源争いと

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    kurokuragawa 2008/01/26
    シーシェパードはピューリタンの精神的末裔
  • http://tkido.blog43.fc2.com/blog-entry-425.html

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    kurokuragawa 2008/01/20
    「銛に刺し貫かれて血を流すクジラは、今まさに人間の環境破壊その他諸々の罪の全てを引き受けて天に召されようとしている顕現したキリストなの。」クジラ教の構造
  • http://tkido.blog43.fc2.com/blog-entry-424.html

    kurokuragawa
    kurokuragawa 2008/01/20
    「現在反捕鯨運動に激しく反発しているほとんどの人の議論は、控えめに言っても無茶苦茶であり、理解できない存在に対して恐怖を憶える原初の本能に突き動かされてパニックに陥っているとしか思えない。」
  • http://tkido.blog43.fc2.com/blog-entry-394.html

    kurokuragawa
    kurokuragawa 2007/12/16
    「反捕鯨問題は宗教問題である」
  • 心は傷つけてなんぼ 神は細部に宿り給う

    というのは私の座右の銘のひとつ。例によって例の如く『表現の自由を脅かすもの』から関係ありそうなところを引用。それにしてもこのも入手困難になってるみたいだな。『人間の測りまちがい』もそうだけど最近人に薦めたいよいほど入手困難になっている。 最近進行している事柄の中にあるのは、人々の感情を害したくない、あるいは少なくとも社会的烙印を押されると特に傷つきやすいと見られるような人々の感情を害したくないという欲求に他ならないと理解しても良かろう。 どうしてか、「自由な」とは「良い」という観念、自由知識体制は、物分かりの良さ、寛容性、自尊心、偏見や先入観の排除などを育むものであるという観念が出来上がっていた。そうした印象こそ人を誤らせる。自由科学というものは、好き勝手と共に規律をも要求し、このルールを放棄するか馬鹿にする人達にとっては、残酷ともなり得るというのが真実である。それは、寛容でもある

    kurokuragawa
    kurokuragawa 2007/11/15
    もっと強くもっとクールに
  • 星新一『悪への挑戦』 神は細部に宿り給う

    「みなさま。夕もおすみになり、夜のひとときをおくつろぎのことと思います。ではこれより、正義にみちスリルに溢れる社会の連帯と向上のためのみなさまの番組、そして現実のドラマである〈悪への挑戦〉をお送りいたします。これは法律省のご協力と、スポンサーである……」 あたしはこの番組の熱烈なファン。もっとも、あたしだけじゃない。誰でも、どこでもそうなのだ。開始以来、ゴールデン・アワーのこの番組は驚異的な視聴率をあげ続けている。 老人のひき逃げ事件のリアルな再現映像。 スポーツカーはブレーキの音をきしませ、一瞬止まったが、あたりに誰もいないと知ると、すぐにスピードをあげた。その青年の複雑な表情。発覚への不安から、憎々しい平然さへと徐々に移ってゆく演技が巧みで、あたしの心の底に火をつけた。 怒りがこみ上げ、炎が体中を走り回った。どんなことがあっても許されない行為だわ。早く捕まえてぶち殺すべきよ

    kurokuragawa
    kurokuragawa 2007/10/15
    光市母子殺害事件・亀田切腹祭り/やはり星新一は天才だ
  • スティーヴン・ジェイ・グールド『神と科学は共存できるか?』10月18日発売 神は細部に宿り給う

    amazonからのメールおすすめが初めて役に立った。予約注文しとこう。ドーキンスの『神は妄想である』の中で『千歳の岩』という名前で批判的に言及されていただ。原題が『ROCKS OF AGES』だから直訳としては千歳の岩で正しいが、さすがにわかりにくすぎるということで邦題がこうなったんだろう。  実をいうと『神は妄想である』はもうだいぶ前に読んだのだが、どう言及すればよいものか迷っている。ドーキンスの激しい一神教批判は100%正しいと考える一方、では宗教に対してどういう態度を取るべきかという部分にはあまり賛成できないからだ。もとより微妙な問題なので、誤解を招かずに書くには相当な分量が要りそうだ。  ドーキンスはその部分で、グールドの宗教に対する態度、つまりドーキンスから見れば妥協的であり過ぎることに対して、かなり強烈な批判をしていた。まあ確かにそうだ。こんなことを言う人間が人格的な神など信

    kurokuragawa
    kurokuragawa 2007/10/14
    嫉妬深いYHVHと共存するのは難しそう
  • 良いトンデモと悪いトンデモは紙一重 神は細部に宿り給う

    幻影随想: 陰謀論に堕ちた生化学者 細胞内共生説で有名なリン・マーギュリスが911陰謀論系のトンデモさんになっちゃったという話。幻滅したとかガッカリしたとかいう感想が聞かれるが、私は前からそういう素養はあると思っていたので、さもありなんという感想だった。というのはこの人が、左翼系のトンデモとは極めて親和性の高いガイア理論のシンパであると前から知っていたからだ。 デビルマン・寄生獣・ネウロに共通する進化論へのまともな理解 中編 ガイア教の天使クジラ その2 陰謀論は現代の宗教 上のようにこのブログでも何度か触れてはいるが、「ガイア理論」は典型的なトンデモ系地雷ワードであると憶えておいた方がいい(ギャグか批判的な文脈かRPGの中以外で出てきた時は)。 でも、ただ幻滅した幻滅したと言っててもしょうがない。もちろん幻滅するのは当然で、幻滅すべきなんだけど、今回強調しておきたいのは、一言

    kurokuragawa
    kurokuragawa 2007/10/02
    「、「ガイア理論」は典型的なトンデモ系地雷ワードであると憶えておいた方がいい」
  • はてブが逆2ちゃんねる化している気がする 神は細部に宿り給う

    写真の世界史資料集の対照年表に関してブログ(mumurブルログ)やはてブでついているコメントについて。まず大筋では 国家鮟鱇 - 何がすごくて何がすごくないのか と同じ印象を持った。私も見覚えがあったので、高校の世界史で使っていた世界史資料集『増補最新図説世界史』(浜島書店)を引っ張り出してみてみたが、やはり全体の縮尺が違うぐらいで全く同じと言っていい図が載っている。世界史の資料なんぞ十年程度で大きく変わるわけがないので、おそらく今も同じだろう。  そもそもこの図は年代・王朝名・地域などの丸暗記問題を手助けをするためのものであろう。日のバーが一なのは単に「日に関しては『日史』の教科書を参照してください」という意味ではないのか?(よく見れば○○時代と区切りは入っているし) 少なくとも私自身が高校生の時はそう認識していた。  なので皇室の一貫性がどうとかいう話に行ってしまうのはもちろん

    kurokuragawa
    kurokuragawa 2006/11/04
    「この問題に限らず最近のはてブコメントからはとりあえず2ちゃんねるや「ネット右翼」の逆を言っておけば安心だという空気を感じる。」
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