妊婦の血液を分析して胎児に染色体の病気があるかどうか判定する新しい出生前検査を受けた妊婦2人が、診断を確定させる検査を受けないまま中絶していたことが分かりました。 日本医学会は「あってはならないことで再発防止に努めたい」としています。 去年4月から国内で始まった新しい出生前検査は、妊婦の血液を分析して胎児にダウン症など3つの染色体の病気があるかどうか判定するものですが、この検査で「陽性」と判定されても例えばダウン症では35歳で15%ほど胎児が病気でない可能性があります。 このため「陽性」と判定された妊婦は、羊水をとるなど別の検査を受けて診断を確定させることになっていますが、全国の産婦人科医のグループが調べたところ、これまでに陽性と判定された妊婦141人のうち2人がこうした検査を受けないまま中絶していたことが分かりました。 日本医学会の福嶋義光委員長は、「本来あってはならないことで医療機関に