自民党の都道府県議会議員研修会の懇親会であいさつする安倍晋三首相=東京都港区で2018年4月20日午後6時2分、丸山博撮影 安倍晋三首相は20日、東京・芝公園のホテルで開かれた自民党地方議員の研修会で講演し、自衛隊の存在を明記する憲法改正に重ねて意欲を表明した。 講演は非公開で行われた。出席者によると、首相は党内で自衛隊明記など4項目の改憲論議が進んだことを歓迎。9条第1項(戦争放棄)と第2項(戦力不保持)を維持しつつ自衛隊を書き込む方針を前提に「違憲論争に終止符を打とうではないか」と呼びかけた。 学校法人「森友学園」「加計学園」の問題などが相次ぎ、報道各社の世論調査で安倍内閣の支持率は低下している。与党内では改憲は遠のいたという見方も出始めたが、首相は「みなさんとともに新しい日本をつくり上げていきたい」と協力を求めた。