学校の教員の働き方をめぐって、忙しい時期の勤務時間を延ばすかわりに閑散期に休日を取れるようにする「変形労働時間制」の導入を可能にする改正案が、参議院の委員会で可決されました。 改正案は、公立学校の教員について、忙しい時期の定時の勤務時間を延ばすかわりに閑散期に休日をまとめ取りできるよう、1年単位で勤務時間を調整する「変形労働時間制」を導入できるようにするものです。この改正案が3日、参議院の文教科学委員会で、自民党や公明党などの賛成多数で可決されました。 一方、立憲民主党や共産党などは、「夏休みが閑散期という確たる実証はなく、休日をまとめ取りできる保証はないうえ、平日の勤務時間が延長され、長時間労働が助長される懸念がある」などとして反対しました。 改正案は近く参議院本会議でも賛成多数で可決され、成立する見通しです。