ソフトバンクグループが格下げを受けて憤激した。 3月25日、格付会社のムーディーズ・ジャパンがソフトバンクグループの格付けをBa1からBa3へ一気に2段階引き下げた。Baは「投機的と判断され、相当の信用リスクがある債務」への格付である。大幅な格下げは、社債発行の利率上昇で調達コストがかさんだり、投資家によっては社債購入を敬遠したりするなど、資金調達に悪影響を及ぼす。 ムーディーズが格下げのリリースをホームページに掲載したのは3月25日18時42分。その8分後、ソフトバンクグループが「ムーディーズの格付けの取り下げについて」と題した“怒りのリリース”を公表した。 「誤った理解と憶測」と批判 きっかけは2日前の3月23日、ソフトバンクグループが自己株取得と負債削減のために、最大4.5兆円の保有資産売却・資金化(資産売却プログラム)を発表したことだった。 ムーディーズはこれを「評価の高い上場株式