搬送困難、4週連続最多 ひっきりなしにかかる119番に対応する東京消防庁の職員ら(18日、東京都千代田区で)=桐山弘太撮影 新型コロナウイルス感染の第8波が続く中、患者の救急搬送に長時間を要する「搬送困難事案」が4週連続で過去最多を更新し、15日までの1週間に全国で8100件を超えた。救急の現場は過酷な状況にあり、コロナ患者以外の受け入れにも影響が出ている。(大井雅之、石沢達洋) 「救える命が…」 「熱で息が苦しい」「家族が息をしていない」 東京23区の119番を受理する東京消防庁総合指令室(千代田区)では18日、職員約40人がひっきりなしにかかってくる通報の対応に追われていた。 職員はヘッドホン越しに聞き取った情報を目の前の端末にタッチペンで書き込んでいく。近くに設置されたランプは次々と「救急車要請」を示す緑色に点灯し、息つく暇もない。 藤野祐三・消防司令補(41)は「119番が鳴りやま
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