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国立国会図書館では、平成26年度「図書館及び図書館情報学に関する調査研究」事業として、「図書館利用者の情報行動の傾向及び図書館に関する意識調査」を実施した。 われわれの情報環境は、近年劇的な変化を遂げている。この情報環境の変化の中で、これからの図書館サービスの在り方を検討するにあたっては、現在の図書館利用者だけでなく、図書館を利用していない潜在的な利用者も対象として、図書館が果たすべき役割についてのニーズや図書館利用も含む広い意味での情報行動の傾向を把握する必要がある。 本調査の目的は、図書館を利用していない人々も含めた情報行動の傾向及び図書館への意識調査を実施し、主に、図書館政策立案者、各図書館及び図書館情報学研究者等へ今後の図書館の在り方の検討に資する基礎的な情報を提供することである。 調査の役割分担については、企画および全体調整を国立国会図書館関西館図書館協力課が担当した。日本図書館
読書通帳の静かなブーム 郡山女子大学図書館:和知剛(わち つよし) はじめに ここ数年、公共図書館で「読書通帳」(1)が静かなブームになっている。どこかで導入するたびに、全国紙の地域面や地方紙などの報道に取り上げられている。しかし、図書館業界の外における注目度に比べて、図書館業界ではカレントアウェアネス・ポータル(2)以外の主要な媒体において、読書通帳単独では記事として取り上げられてこなかった(3)。それ故、「静かなブーム」と筆者は受け止めている。 確認できた報道および読書通帳を導入している図書館をまとめているウェブページ(4)によれば、公共図書館では2003年に導入した南丹市立図書館(旧園部町立園部中央図書館、京都府南丹市)を嚆矢とする。その後、読書通帳は公共図書館において導入が進んでいる。本稿では読書通帳について、筆者が行った取材に基づき公共図書館における導入事例を報告するとともに、
総合展の後始末がようやく終わりを見せる中,総合展の準備と並行していて準備していた原稿が公開されました。 E1631 - 米国の公共図書館における高等学校の卒業資格取得プログラム | カレントアウェアネス・ポータル 学校図書館ではなく公共図書館の話題ですが,学校教育との関わりがあるとのことでオファーを頂きました。博士論文執筆後,英語資料と少し縁遠くなっていたのを痛感させられるほど,執筆にはだいぶ苦労しました。それでも世の中に出せたのは,国立国会図書館のTさんをはじめとする,カレントアウェアネス編集部の皆さまのお力があってのことであります。まず御礼申しあげます。第1稿で公開したら,それこそ信用問題に関われるレベルの間違いであるとか,事実確認なども綿密に行って頂いたのは大変ありがたかったです。 とはいえ,他の仕事に忙殺されていて*1,記事の報告がだいぶ遅くなってしまいました。このブログもささくれ
米国の公共図書館における高等学校の卒業資格取得プログラム 米国の公共図書館において,高等学校の卒業資格を取得できるプログラムが設置される事例が増えつつある。例えば,オハイオ州のシンシナティ・ハミルトン郡公共図書館では“Career Online High School”というプログラムを設置し,8学年(日本の中学2年生相当)を修了した,21歳以上の住民に対して,高等学校卒業時に付与される資格等を取得するプログラムを提供している。また,ニュージャージー州においては,週内の複数の図書館が,“ Online High School Completion Program”を実施している。住民を対象と する点では,オハイオ州の事例と同様であるが,こちらは対象者が異なっており,高等学校に1年以上通学し,別の高等学校卒業資格取得制度である一般教育修了検定(General Educational Deve
2007年に財政破たんをした夕張市では現在、小中学校はそれぞれ1校を残し、すべて廃校となりました。 そんな思い出のつまった学校が、地域の方が気軽に集まる場所へと生まれ変わるための、としょかんをつくりたいと思います! はじめまして、川端秀明と申します。私は、「みんなのとしょかん」プロジェクト代表として、これまで、宮城県石巻市・岩手県大船渡市など、東日本大震災で被災された地域や過疎化が進む地域、また児童養護施設など20か所以上に、みんなが気軽に訪れることが出来る「としょかん」を設置してまいりました。前回はREADYFORを通して、多くの皆さまのご協力のもと、宮城県山元町にとしょかんを設置することが出来ました。ありがとうございました!今回は北海道夕張市内にある、廃校となった小学校内に、誰もが自由に集まる事が出来る「としょかん」を設置するため、準備をすすめています。 ただ、新たに図書館を設置するた
図書館情報メディア研究会のブログ 図書館情報メディア研究会(*)のことや、代表者の日々の雑感を書きます。 *図書館情報学の総合的な研究・研鑚を目的に、2012年に設立されました。略称図メ研。当面は、司書課程・司書教諭課程の教育に役立つ研究をテーマのひとつにします。 代表:後藤敏行(日本女子大学 家政学部 家政経済学科) *2014.08.05追記(さらに下部にも追記あり) 『図書館職員採用試験対策問題集 司書もん』【第1巻】(後藤敏行著,図書館情報メディア研究会発行) http://blog.livedoor.jp/libinfomedia/archives/39471707.html には「図書館に就職するには」という項目がありますが,以下をベースにしました。同書の記述の方が,少しだけ,読みやすいと思います。図書館員を本格的に目指す方は,同書をぜひご一読ください。
四つの地区図書館のひとつ、両津図書館。市の計画では、図書室に移行し、常駐職員はいなくなる=佐渡市梅津 【川崎友水】佐渡市が2014年度から市立図書館を再編しようという計画が波紋を呼んでいる。予算削減の一環で、五つある図書館のうち四つを司書など常駐職員がいない図書室に「格下げ」し、市役所近くの中央図書館に機能を集約させる方針だ。しかし、市民からは「図書施設の無人化は利用者の不便につながる」と反発の… 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら※有料記事の一部を自動で取り出して紹介しています。PR情報
2013年4月18日、米国デジタル公共図書館(Digital Public Library of America:DPLA)のベータ版が公開されました。米国の文書館・図書館・博物館・文化遺産機関の所蔵資料(ベータ版公開時点では240万点)を広く一般へ提供するためのポータルサイトです。 資料は、キーワード検索はもとより、マップ、タイムラインを使った視覚的なブラウジングも可能です。開発者向けにAPIが公開されおり、既にEuropeanaとDPLAを横断検索できるツール等も提供されています。また、コンテンツ提供機関との共同による7点のバーチャル展示も公開されています。 Digital Public Library of America http://dp.la/ Digital Public Library of America (DPLA) Launches Today(Digital Pub
って,そもそもなんなんだっけ,と. きっかけは神奈川 昨年11月来,神奈川県立図書館および県立川崎図書館の件が話題になってます. 県の財政緊縮から,(1)県立図書館の閲覧・貸出サービスの停止,(2)県立川崎図書館の廃止,が検討されているのが判明したというのが発端でした.その後様々な議論がなされ,つい先日方針修正が発表されたところです.それによると,(1)県立図書館の閲覧サービスの維持,(2)県立川崎図書館の(機能特化のうえでの)存続,という方向で検討が行われるということです(つまり,県立図書館の貸出サービスの行方はまだ不透明). 神奈川県立図書館および県立川崎図書館の機能集約・廃止等についての検討 | カレントアウェアネス・ポータル 神奈川新聞の連載『県立図書館「廃止」を問う』全10回が完結 | カレントアウェアネス・ポータル 神奈川県立図書館2館の機能集約・廃止について県から方針修正が発
トップ > 福井 > 2月18日の記事一覧 > 記事 【福井】 背中を蹴飛ばしたい→蹴りたい背中 司書の相談体験一覧 Tweet mixiチェック 2013年2月18日 入力中の覚え違い事例を前に「人が覚え違うのは当たり前。このページで検索システムを補いたい」と話す宮川陽子さん=福井市の県立図書館で 「『ぶるる』みたいな旅行ガイドの本はどこにある?」-『るるぶ』JTBパブリッシング発行。「ウサギのできそこないが二匹出てくる絵本」-『ぐりとぐら』。ぐりとぐらは、おりょうりすることたべることが好きな「のねずみ」です。こんな思わず笑ってしまうようなやりとりが、県立図書館のホームページに掲載されている。二〇〇七年から続く人気コンテンツ「覚え違いタイトル集」だ。 「読みたい本を蔵書検索システムで探したけれど、どうしても見つからない」といった相談が、図書館カウンターにはよく寄せられる。検索システムで
図書館に“先生”を:シカゴ公共図書館,宿題支援を拡大 米国においては,宿題支援に積極的に取組む公共図書館は多く,本誌でも2009年にLibrary of the Future Awardを受賞したインディアナポリス・マリオン郡公共図書館(E914参照),2010年にLibrary of the Yearを受賞したコロンバス・メトロポリタン図書館(E1063参照)などの取組みを紹介してきた。このような中,シカゴ公共図書館では,“Teacher in the Library”プログラムが行われてきたが,2013年1月,シカゴ市のエマニュエル(Rahm Emanuel)市長と,シカゴ公共図書館のバノン(Brian Bannon)理事長が,同プログラムを拡張することを発表した。 現行の“Teacher in the Library”プログラムは,教員資格を有する者が,シカゴ市の各地域にある図書館に
かれこれ6年ほどテレビを持たない生活をしていますが,先月「NHKオンデマンド」[*1]を申し込んでみたらこれがなかなか楽しくて,仕事帰りにiPhoneで,お風呂に浸かりつつiPadで,などと毎日のように見てしまっています.特に『美の壺』『グレーテルのかまど』『恋する雑貨』が好きですねぇ.多重ログインが禁止されていてデバイスごとにログインしなおさないといけないのはやや面倒ですが……. それはともかく,1月30日には『視点・論点』[*2]という番組に筑波大学大学院図書館情報メディア研究科の溝上智恵子教授が出演されました.お題は「高齢社会と図書館」.関心の薄いテーマで,しかも図書館情報学の先生がテレビに出ることってあんまりなさそうということでオンエアを楽しみにしていました. NHKオンデマンド | 視点・論点 「高齢社会と図書館」 視点・論点 「高齢社会と図書館」 | 視点・論点 | 解説委員室
公立図書館における書籍の貸出が 売上に与える影響について 【要旨】 我が国の著作権制度上、公立図書館において、非営利・無料で書籍類の貸出は、権利制 限規定により著作権者の許可なくして行うことができる。しかし、図書館における書籍の 貸出は売上を減少させるものであるとして、一部の諸外国において制度化されている、図 書館が貸出を行う代わりに著作権者に報酬請求権を認める、いわゆる「公共貸与権」の導 入を求める要望が著作権者側から挙がり、1990 年代末から同制度の導入の是非を巡り議論 が交わされたが、統計的な分析にまで議論が及んだものはなかった。 本論文は、計量経済学に基づく統計的分析手法を用いて、図書館における書籍の貸出が 書籍の売上に与える影響を明らかにすることを目的とする。分析の結果、むしろ図書館に おける書籍の貸出によって、売上が総計としては増加していることが分かり、貸出が売上 を減少させ
米調査機関Pew Research CenterのPew Internet & American Life Projectが、2012年12月20日に、“Reading Habits in Different Communities”というレポートを公表しました。 これは、都市部(urban)、郊外部(suburban)、農村部(rural)というコミュニティの特性の違いに着目し、それぞれの住民を対象に、新聞や雑誌、電子書籍も含めた読書習慣について調査した結果をまとめたものです。図書館の利用も調査項目にあがっており、図書館カードの保有状況や、図書館が自身や家族にとって大切だと思うかを尋ねたところ、都市部はそれぞれ59%と71%、郊外部は61%と69%、農村部は48%と62%という結果になりました。 Library Journal誌でもこのレポートについて取り上げられています。 Readin
先日,公共図書館の電子書籍サービスの現状についてプレゼンをする機会があって,その資料です.ちょっと評判が良かったので紹介します. 今回は聞き手が学校司書さんということで,どうしたものかと悩んだのですが,まずは“本をなくした学校図書館”と話題になった米国のCushing Academyの話から始めてみました.続いて,電子書籍の一般知識(デジタル教科書とアクセシビリティの話は外せない)と,海外の様子(主にOverDrive)についてちょろっと紹介.最後にメインとなる,国内の公共図書館における電子書籍サービスの状況についてお話しました.そこでは,公共図書館向けに電子書籍サービスを提供しているベンダは基本的に2種類(iNEO系,EBSCO)であること,サービス導入事例は探したかぎり10館であることを述べて,色々な資料から裏付けを取ったデータを列挙していきました. なお,準備においてこの資料にはかな
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