2016年5月12日に公開されたブログ記事「私が休学を決めるまで」(T_ritamaさん)が、大きな反響を呼んでいます。 ブログ記事によれば、筆者Tさん(ブログ記事注でご自分を「T」と書かれていますので)は、いわゆる「毒親」のもとに育たれ、その毒親から大変な妨害を受けながらも、必死で勉強して国立大学に合格しました。 しかし大学入学後は、毒親といえども「親がいる」ということで、学生支援機構奨学金も借りられず、学費免除も受けられず、バイトと学業の両立に疲れ果て、ついに休学を決意されたとのことです。 事実であるかどうかの確認はできませんが、大いに有りうる話です。というより、私自身も重なる経験があります。 大学時代の周辺には、同様の成り行きの末、20代で「借金取りに追われて地方の町にいるようだ」という消息を聞いたのが最後、という元同級生もいました。親の借金の連帯保証人にされていたということでした。
アクティブラーニング(Active Learning)とは、参加者を中心とした探究型学修を指し、その代表的な実践法としてケースメソッド(1922年にハーバード・ビジネス・スクールで誕生)が知られています。欧米ではアクション・ラーニング、もしくは参加者中心型学修(Participant Centered Learning)などと呼ばれ、高校生、大学生、社会人、企業幹部など幅広い層を対象とした教育手法として確立されています。 アクティブラーニングの最大の特徴は「正解がない」議論を教員が教室内でハンドリングしなければならない点。正解・解答がある課題を教えることは、それほど難しいことではありません。しかしながら、アクティブラーニングが目指すのは、正しい「知識」の修得ではなく、参加者個人の「判断力や表現力」を高めることであり、参加者それぞれにとっての「納得解」を議論の中から引き出すファシリテーション
時期的に、おそらく学振関連の書類と戦っている院生、PDの皆さんは少なくないのではないでしょうか。各大学で、まず学内締切が近づき、追い込み中だと思います。研究者としてやっていくなら、科研費の書類もほぼ同様のフォーマットなので、原則、生涯このフォーマットと格闘することになります。それから、取れる/取れないで、その分をたとえばアルバイトで稼ぐのに費やす機会コストも含めると大きなギャップになりますので、頑張ってみる価値は十分あるといえるでしょう。もし取れなくても、10枚近い分量で、自分の研究計画をきちんと記述すると、年度始めに研究脳をリフレッシュしたり、研究自体を再考するよい機会になるはずです。 この数年、勤務先で、学内の人社系の申請書類の相談、点検、個別対応を業務でやっています。昨日、今日は、半日ほど個別相談をやっていました。毎年やっていると、いろいろと気づくことや共通の失敗が見えてきます。むろ
年度末ですし以下のツイートを見かけたので、そういう授業に携わっている身として少し現状について少し書いてみたいと思います。 文系って形式も内容もテキトーで単位取れるレポートしかずっと課されないし、それで「じゃあラスト論文書いて。形式守って。厳密じゃないと卒業させません」ってのはカリキュラム的にどうなんと思わなくもない。1年のときにレポート論文の書き方については叩き込むべきなのでは。 2015-01-16 15:31:43 via Twitter for iPhone 「なんでそこまで大学の教員が見なあかんねん。大学生やろ自分でしろ」と言いたい気持ちはわかるんですが、ぶっちゃけ地方国立文系ですらこれだと他の大学なんかもっと酷いんじゃないのと思う。 2015-01-16 15:32:29 via Twitter for iPhone なお、僕は「人文系」という呼び方にこだわっていますので以降、「
Togetter:何故大学の先生はレポートを返さないのか。を読んで。 レポート指導(not 添削。書かれていることだけでなく、そもそも考え方から修正案を出すことがあるので)をした方が学生のみなさんにとって有意義であるということには心から賛成であるという前提で、なぜ、返さないことがあるのかの私の場合の理由。 レポート指導および返却&再回収に費やすコストを支払えない 一番の理由がこれ。 レポート指導をするにはそれなりに時間がかかる。たとえば、私は担当授業で数学の問題を十数問解かせるという課題を出しているけれども、これの採点でさえ1人あたり10分〜20分くらいかかる。50人の授業で500分(8時間20分)〜1000分(16時間40分)、100人の授業で1000分(16時間40分)から2000分(33時間20分)採点に時間がかかる。採点に1人あたり20分間かけてしまうと、受講生が100人いる授業で
高校生のみなさまへ センター試験受験者へのちょこっとしたエール 数学、物理、化学の記述問題は丁寧にかつ綺麗に解答しましょう 「受験のお昼を宅配で」なんてダメだよ 自然な疑問に関する3部作+1 「自然な疑問」を持たないように訓練されている 『自然な疑問』を持つように訓練するには 「どんな疑問や目標が求められているのか」という発想を壊したい どうやったら質問を思いつけるの? 精神的背骨の話とその反応 価値の判断基準が自分の外にある人間は表現者になれない 「黙っているしかないじゃん」をどうにかしたい 表現者という言い方をした理由 それぞれが考えるそれぞれの「精神的背骨」 安心して自分の思いを口にできるようになるために 世のお母様方・お父様方にちょっとアドバイスもらいたい 表現者は認められなくても表現者 学生が自分の主張を述べにくくなる心理について 誰も教えてくれない論文シリーズ 論文の種類の違い
研究室紀要「授業実践開発研究」ISSN 1884-8818 第十七巻 2024年3月 目次 はじめに 藤川 大祐 いじめ問題における謝罪 ―謝罪指導の改善のために― 南 宏人 高等学校における加法混色・減法混色の授業開発 ―「色あてクイズ」教材の活用― 上園 雄太 小学校段階におけるクリティカル・シンキング教育の実践 ―教科等横断的な単元の開発を通して― 小林 郁和 地域との協働学習による児童の情報活用能力の育成 ―Google サイトを用いたウェブサイト制作を通して― 元吉 佑樹 児童のポジティブな自己理解を促すキャリア教育 ―「強み」の活用と児童認知の枠組みを広げる教師同士の対話を通して― 古谷 成司 校内研究に「個別最適な教師の学び」を導入、運営するあり方 第十六巻 2023年3月 はじめに 目次 藤川 大祐 学校における「迷惑ゲーム」 ―メタゲーム言説のメタ分析をふまえて― 安部
皆様の感想のまとめ、togetterはこちら→第44回ダイトケン全国大会20130810-12 8月10-12日につくばで開催された「大学図書館問題研究会第44回全国大会」に行ってきました! 全日程に関しては、別途描く(書く)予定もあるのですが、最終日のオープン・シンポジウムについてちょこっと感想を。 _____________________________________________ パネリストとして、三名様からお話を伺い、会場内からの質疑応答を行いました。 ・林 一雅氏(東京大学教養学部) 「アクティブラーニングについて」…アクティブ・ラーニングの実施形態の報告 ・谷口哲也氏(河合塾教育研究部) 「正課のアクティブラーニング科目の課題」…調査から検証されたアクティブ・ラーニングの評価と課題 ・小山憲司氏(日本大学文理学部) 「アクティブ・ラーニングと大学図書館」…アクティブ・ラー
2013年05月14日13:28 カテゴリ情報サービス演習 情報サービス演習課題:演習担当者にインタビューしましょう 以下の主題について,演習担当にそれぞれインタビューしましょう。与えられる時間は最小で30分です。下調べをした上,演習時間中にインタビューを実施し,引き出した内容をまとめてレポートとして次週の演習の時間までに提出してください。 01 情報を捌く 02 インテリジェンス(分析された情報) 03 マスメディア 04 情報検索に関する昔の話 05 公共圏/公共性 06 都市 07 生活保障 08 集合知 09 アーキテクチャ 10 情報リテラシー/情報リテラシー教育 11 デジタルアーカイヴ 12 コミュニティ 13 電子ジャーナル 14 オープンアクセス 15 機関リポジトリ 16 電子書籍 17 INA 18 パスファインダー 19 ソーシャルメディア 20 編集 注意 1.
残念ながら技術までにはまとめきれなかった。 まとめ 完璧主義者だから質問しないのではなく、わからないという事実を悩んでいるだけで、何がわからないのかを考えていない(考えることができない)学生、別の言い方をすると「何がわからないか」がわからないをそのままにしておく学生もいる このような学生は、失敗を恐れない、意図的に質問をするように心がけても、質問はできない。理由は質問の内容がないから。 「何がわからないのか」を取り扱うステップは以下のとおり 自分が『考えている』のは、『何がわからないかわからないので困った』ということなのか、『何がわからないのか』なのかを区別する 何らかの方法を用いて自分の頭の中を可視化する 頭で考えるのでなく手で考えるということ 追記1:Togetter:私的メモ:「頭がよくなる『図解思考』の技術」の感想 追記2 はてなブックマークのコメントにとても良い指摘があったので転
はてな匿名ダイアリーで以下のようなエントリーを見ると、自分の研究室でうつ病になった子を思い出して心配になる。 自殺すると研究室にお金が入る仕組みってないのかなぁ 気持ちの整理になるかもしれないので書いてみる 私は、卒業研究や修士研究で得た経験が今後の人生においていくばくかの役に立つと信じているので、卒業研究や修士研究を真剣にかつ楽しく行って欲しいと思っている。でも、一方で、卒業研究や修士研究は長い人生において、何回か登場するちょっとした進級試験でしかないことも理解している。だから、はっきりいって卒業研究や修士研究で自分の心や体を壊すなんていうのはあまりにももったいないと思う。 博士研究は別として、卒業研究と修士研究は成果ではなく努力を評価の対象としている。「でも、中間試問や最終試問とかでは成果について問いただすじゃないか?」という疑問もあろうかと思うけれども、それは、努力の度合いを成果を用
以前書きましたように、勤務校ではコンテストとりまとめの主担当をしています。夏休みを目の前にして、「大学の広報について(夏季開催・大学主催コンテストまとめ)」で取り上げた情報を、教室掲示用リストにしました。 公開いたしますので、どうぞお使いください。 作文・エッセイ・論文リスト https://docs.google.com/open?id=0B2gLCG2Q96J9YnUtNHFyc25vaWc 改変・再配布は自由になさってください。 Word文書・B4で作成しています。 〆切順に掲載していますが、AO入試などの出願資格が付与されるものは上段、それ以外は下段としています。 作成の都合上、省略している情報があります。 作成ミス等あるかもしれません。情報源は大学のwebサイトです。はてなブックマークに集めていますので、ご確認くださいませ。 http://b.hatena.ne.jp/ivory
研究日記 大学教員としての指導方法について,参考になる書籍はないかなぁ. 私も知りたい。何か欲しいときはまずは差し出すのが基本なので、私が役にたったなぁと思う本を思いつくままに。ぜひ、他の大学教員、あるいは技術者のみなさま、役にたった本の情報をプリーズ! 講義の仕方 Amazon.co.jp:授業をどうする!―カリフォルニア大学バークレー校の授業改善のためのアイデア集 本当にアイデア集なので、気に入ったのだけを使う形 Amazon.co.jp:成長するティップス先生 私自身と学部学生のスキルアップ 大学の新入生が大学生としてどのようなスキルを身につけなければいけないかが書かれた本。新入生にお勧め。 でも、はっきり言って私が大学生のときにこんなことを習った記憶はない。現在の一つの病である「教えられないならばできなくて当然」というものの一つの側面であるといえる。でも、我々は、この世界を作ったの
平成23年8月5日 大学における教育情報の活用支援と公表の促進に関する協力者会議 大学における教育情報の活用支援と公表の促進に関する協力者会議において、「大学における教育情報の活用・公表に関する中間まとめ」がとりまとめられましたので、公表いたします。 大学における教育情報の活用・公表に関する中間まとめ【概要】 1.大学の教育情報に関する現状等 ○ この10年間の段階的な取組を通じ,各大学による情報の公表が着実に進展。大学団体による支援も活発化しつつある。 ○ そうした基盤の上で,学術の中心である大学の特性や多様性を十分に踏まえながら,教育情報を,自らの活動の把握・分析に活用し,また,教育活動を国内外に分かりやすく公表することが課題。 2.教育情報の公表・活用の促進方策 (1) 各大学の自主的・自律的な取組 各大学が,自らの使命・教育活動の状況を分かりやすく示す工夫を促進 国際競争力の強化の
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