タグ

歴史に関するlibrarius_Iのブックマーク (19)

  • フェミニズムと優生思想が接近した「危うい過去」から学べること(北村 紗衣)

    奇妙なフェミニズムの潮流 私は長いことフェミニストをやっている。フェミニストであることを後悔したことは一度もない。そして、歴史フェミニズムが経験した失敗とか、今だと素っ頓狂に思える今は廃れた理論などについて学ぶのが昔から好きだ。 そんなのはおかしいと思うあなたは、視野が狭すぎる。先達がどういうところで失敗したのかについて学ぶのは、今後の戦略を考える上で重要なことだし、内省のきっかけにもなる。 私はふだん演劇史を研究しているが、少しでも歴史にかかわることを研究したことがある人なら、過去に向き合うことの重要性を知っているだろう。「都合の悪いことには目を向けない」という否認主義的な歴史修正主義は人を幼稚にする。フェミニズムについても同じだ。 一方で、私は自分があまり歴史家らしくないと思うこともある。というのも、私は科学史学会というところに所属しているのだが、科学思想の歴史を研究している人たちと

    フェミニズムと優生思想が接近した「危うい過去」から学べること(北村 紗衣)
  • ライトノベル史入門  『ドラゴンマガジン』創刊物語 [978-4-585-29149-7] - 1,980円 : 株式会社勉誠社 : BENSEI.JP

    1980年代後半~90年代前半を中心に、現在「ライトノベル」と呼ばれている若年層向けエンターテインメント小説が誕生していく過程を、ライトノベル史に名を残す雑誌『ドラゴンマガジン』とその周辺状況に着目しつつ、著者が収集した多数の資料と同時代を経験した人物のインタビューから描き出す。 *『ドラゴンマガジン』とは… 富士見書房から1988年に創刊され、現在も若年層向けエンターテインメント小説を扱う専門誌の一つであり、出版社が同じ富士見ファンタジア文庫の刊行作品やその関連情報を中心に掲載している。〈ライトノベル雑誌〉の先駆的存在としても知られ、2018年には創刊30周年を迎えようという老舗雑誌である。 はじめに 第1章 『ドラゴンマガジン』創刊前後の状況 Ⅰ 〈ライトノベル雑誌〉への注目 Ⅱ 創刊から躍進までの軌跡 Ⅲ 雑誌・文庫レーベル・新人賞の関係性 Ⅳ 創刊号にみるビジュアル重視の姿勢 第2

    librarius_I
    librarius_I 2018/01/08
    たまたま勉誠出版さんのページを見ていたら見つけました。懐かしすぎるので,早速注文しました。
  • 日本の検閲に関する本についてまとめ - みちくさのみち(旧)

    少し前から必要があって集中的に検閲とか言論統制に関わるを読んでいたら、友人に検閲についてわかりやすくまとめたは無いものかと聞かれ(なにやらtwitterで言論統制の歴史がちょっと話題になったようでもあり)、まとまっているもの、となるとすぐに思いつかないのだが、万全でなくても、読んだことがあるもの、知っているものをまとめておけば後日の役に立つかもしれないとふと思いついた。 検閲というと新聞や図書などの出版物にかけられた統制がまず思いつくだろうが、例えば郵便物の検閲という問題もあり、そう話は単純でない。 調べ方の前提 ネットで検索すると多数見つかって絞れないので、研究者の成果公表やレファレンスブックから抽出することにする。組み合わせるのがベターなのはいうまでもない。 まず、参考文献だが、早稲田大学の20世紀メディア研究所が提供する検閲研究ウェブサイトの文献紹介のページに載っているものはかな

    日本の検閲に関する本についてまとめ - みちくさのみち(旧)
  • 人物でたどる日本の図書館の歴史 | - 小川 徹(著)…他2名

    人物でたどる日図書館歴史 社会一般 小川 徹(著) / 奥泉 和久(著) / 小黒 浩司(著) A5判  664ページ 上製 定価 8000円+税 ISBN978-4-7872-0060-0 C0000 在庫あり 奥付の初版発行年月 2016年06月 書店発売日 2016年06月30日 登録日 2016年02月19日 紹介佐野友三郎、浜畑栄造、田所糧助、韮塚一三郎、森博――日図書館の草創期に、人知れず苦闘を重ねて「開かれた図書館」づくりに邁進した5人の業績を丹念にたどり、公共図書館が市民生活に及ぼした意義と実現した成果を多くの史料をもとに描く労作。 解説1900年代、秋田県と山口県に図書館を設置するために奮闘し、両県の図書館長として運営に力を注いだ佐野友三郎、幸徳秋水らが明治天皇暗殺計画を企てたというフレームアップで検挙された大逆事件の関係者の地・和歌山県新宮市の図書館長浜畑栄造

    人物でたどる日本の図書館の歴史 | - 小川 徹(著)…他2名
    librarius_I
    librarius_I 2016/06/29
    これは早めに入手しなければ…。
  • JASRACがMIDI文化をつぶした論について歴史からひも解いてみる | akiraaniの日記 | スラッシュドット・ジャパン

    後から判明した情報がいくつかありますので補足しておきます。 はてぶなどで誤解している人が多く見受けられますが、1997年の著作権法改正時点で耳コピ作品の無断公開は違法です。 つまり、1997年の法改正時点で、アップロード楽曲の権利関係を全く気にしていなかった草の根BBSのMIDIフォーラムは違法サイトだったと言うことです。 2001年以前にも違法になったことによる自主的な活動自粛や議論はあったと思いますが、JASRACで利用料金の徴収を行っていない以上、JASRAC側から積極的なアクションがあったとは考えにくいです。 間接情報になりますが、JASRACといえば10数年前に起こった、MIDI撲滅事件。その時に送られてきたメール。(Togetter)に、JASRACからの警告メールがどのような文面だったかの情報があります。 具体的にいつ来たメールなのかは不明ですが、メール内にすでに手続き申込の

    JASRACがMIDI文化をつぶした論について歴史からひも解いてみる | akiraaniの日記 | スラッシュドット・ジャパン
    librarius_I
    librarius_I 2015/06/09
    リアルタイムで体験していた世代なので、いろいろ感慨深く。
  • ICT時代の日本史文献管理考 - みちくさのみち(旧)

    ちょっとした危機感 現在刊行中の『岩波講座日歴史』は、一応毎回購入して一冊一冊読みながらノートをつけているのだが、つい先日、近現代のとくに新しい時代に入ってきた巻を読んでいたところ、結構強いショックを受けた。ちょっと専門の時代や主題がずれたところになると、依拠している新しい説のフォローが全くできていないことに気がついたのだ。あわてて脚注を見ると2000年代後半から2010年代に出た新しい文献が並んでいるが、目を通していないものが多い。これではいけない、という危機感が募った。 近現代3 (岩波講座 日歴史 第17巻) 作者: 大津透,桜井英治,藤井讓治,吉田裕,李成市出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2014/12/19メディア: 単行この商品を含むブログ (2件) を見る そこで今回も、もう少し進んだ解決策をお持ちの方にご教示いただきたく、恥を忍んで自分のやり方を提示してみること

    ICT時代の日本史文献管理考 - みちくさのみち(旧)
    librarius_I
    librarius_I 2015/02/18
    jabrefはどうですかと一瞬プロモしようと思いましたが,TeX使いでない+日本史系だとEvernoteの方が良いかもしれませんね…
  • 敢えて読書史と読者史に思うことの断片いくつか - みちくさのみち(旧)

    ――和田敦彦『読書歴史を問う―書物と読者の近代』読書メモ 読書歴史を問う視点 和田敦彦著『読書歴史を問う―書物と読者の近代』(2014年、笠間書院)を読んだ。 読書歴史を問う: 書物と読者の近代 作者: 和田敦彦出版社/メーカー: 笠間書院発売日: 2014/07/28メディア: 単行この商品を含むブログ (9件) を見る 刊行前から楽しみにしていたで、出たらぜひとも感想をまとめておきたいと思っていた。発売後すぐに読んだのに、身辺が少し慌ただしかったためにブログの更新自体が停滞してしまったが、以下、書を通じて考えさせられたことについてまとめていきたい。 書の目次については、すでに版元が詳細なものを公開しているが、以下に掲げる全10章からなる。 第1章 読書を調べる 第2章 表現の中の読者 第3章 読書の場所の歴史学 第4章 書物と読者をつなぐもの 第5章 書物が読者に届くま

    敢えて読書史と読者史に思うことの断片いくつか - みちくさのみち(旧)
    librarius_I
    librarius_I 2014/09/27
    "和田氏が読書の歴史という形で図書館にも目を向けているのに、図書館側でそれにこたえる視点が乏しい" /p. 70-74はエールでもあり,まだ研究が十分でないという厳しい指摘でもあると個人的には思っています。
  • デジタル版日本出版百年史年表

    社団法人 日雑誌協会 社団法人 日書籍出版協会 協力:株式会社 出版ニュース社、株式会社ネットアドバンス、凸版印刷株式会社 Copyright © Japan Magazine Publishers Association and Japan Book Publishers Association. All Rights Reserved.

    librarius_I
    librarius_I 2014/07/09
    今更ですがブクマ。
  • サービス終了のお知らせ

    サービス終了のお知らせ いつもYahoo! JAPANのサービスをご利用いただき誠にありがとうございます。 お客様がアクセスされたサービスは日までにサービスを終了いたしました。 今後ともYahoo! JAPANのサービスをご愛顧くださいますよう、よろしくお願いいたします。

  •  国宝「東寺百合文書」のインターネット公開について(PDF)

    ~ 京 都 府 報 道 発 表 資 料 ~ 京都府広報監 まゆまろ 国宝「東寺百合文書」のインターネット公開について 平成26年2月28日 京都府立総合資料館 電話 075-723-4831 京都府立総合資料館では、所蔵する国宝「東寺 と う じ 百 合 ひゃくごう 文書 もんじょ 」のデジタル画像化に 取り組んでいるところですが、この度、インターネット上に約8万画像を公開する こととしましたのでお知らせします。公開する画像は、墨の色や紙の質感までもわ かるような高細密画像であるとともに、コラム形式の解説文や片仮名を使ったやさ しい古文書の読み方などが添えてあり、子どもから大人まで興味をもっていただけ る内容となっています。 また、トップページの目録情報から簡単に検索していただけますので、是非、パ ソコンやタブレット端末から「東寺百合文書」に記された中世の京都、中世の日 の出来事を覗いて

    librarius_I
    librarius_I 2014/03/02
    単なる公開ではなく,クリエイティブ・コモンズでの公開ということで大変画期的なことだと思います。関係者の皆さまに多謝。
  • CA1803 – 動向レビュー:社史の世界 / 熊谷尚子

    社史の世界 総務部会計課:熊谷尚子(くまがいしょうこ) 1. 社史とは  社史とは、読んで字のごとく会社の歴史をまとめた資料を意味する。社史の厳密な定義はなく、社史に関するおもな研究では企業自身の責任において提供されることを要件に挙げているが、ジャーナリストが刊行した社史、出版社のシリーズものの社史や、資料集、写真集など、企業の歴史を知る上で参考となる資料まで広く含めて社史とみなす場合もある(1)。日における社史は、企業自身のために作成され、配付先が関係者に限られることから一般の人が目にする機会は少ないが、「大学や官庁、あるいは地方自治体の図書館でも、会社史は、閲覧頻度、貸し出し頻度の高いジャンルの一角を占める」(2)と言われることからもわかるように一定の需要を持つ。国立国会図書館(以下NDL)の科学技術・経済情報室でも社史は質問の多い資料群である。理由として、「その会社やその会社が属す

    CA1803 – 動向レビュー:社史の世界 / 熊谷尚子
    librarius_I
    librarius_I 2013/09/27
    そういえば,出身大学が頑張って社史を集めてたなあと思ってリストを見てたら,きちんと入っていたのでさすがだと思いました。
  • ジャム文献学からレファレンサーのあらほましき態度を導きだす - 書物蔵

    住谷氏の、国会図書館のカウンターで「ジャムの作り方を教えてください」と聞かないでほしいという昭和42年のお話の続きね(*^-')b 「ジャムの作り方を教えてください」これは主婦の利用者でなく、ある女子の大学生の質問。しかも農学部の学生。こういうケースに出会うと、ものを安易にきくことは、文化を低めることだといったある文化人の言葉が、実感をもって迫ってくる。(p.201) 昭和40年代の主婦ならば、地域共同体や親族関係が今とは比べ物にならないくら緊密に(うざいぐらい)あったので(君たちは知らんだろうが、大東京だって向こう三軒両隣、割烹着の世界だよ)、「ジャムの作り方」を図書館で聞くなどというニーズは事前に封殺されただろうけれど、当時であっても相対的に共同体から切り離された(自由な)女子大生(「女子の大学生」という表現が今となってはオモシロ)であればこその質問ではなかろうか。田舎から花のお江戸に

    ジャム文献学からレファレンサーのあらほましき態度を導きだす - 書物蔵
  • 国立国会図書館デジタル化資料にプランゲ文庫が追加―約3,400点の図書を館内提供

    2013年3月21日、国立国会図書館が、「国立国会図書館デジタル化資料」でプランゲ文庫を新規公開しました。プランゲ文庫は、第二次世界大戦後にGHQが検閲のために集めた日国内出版物で、現在は米国メリーランド大学によって所蔵されています。今回、プランゲ文庫のうち、デジタル化して収集された約3,400点の図書が館内限定で公開されます。 プランゲ文庫(国立国会図書館デジタル化資料) http://dl.ndl.go.jp/#prange 2013年3月のお知らせ(国立国会図書館デジタル化資料) http://dl.ndl.go.jp/information?targetInformationMonth=2013-03 参考: 国立国会図書館デジタル化資料に日占領関係資料が追加―米国戦略爆撃調査団文書、極東軍文書 http://current.ndl.go.jp/node/23033

    国立国会図書館デジタル化資料にプランゲ文庫が追加―約3,400点の図書を館内提供
  • 第三回歴史コミュニケーション研究会 - 発声練習

    面白そうだったので、まったくの異分野ながらお邪魔させていただいた。とても面白かった。 第三回歴史コミュニケーション研究会:「5種類の歴史的思考力と効果的な学ばせ方」+「高校世界授業をみんなで作ってみる(3):世界史Aの導入を考える Togetter:第三回歴史コミュニケーション研究会 2部構成で第一部は池尻良平さんの発表、第二部は高校での世界史授業のやり方についてのディスカッションだった。大体11:00から始まって15:00ぐらいまで。そのあと、喫茶店で17:00ぐらいまでおしゃべりして解散という流れ。 一部の感想 以下、メモ Wineburgのエキスパート研究というのが面白い。Googleで検索したところ以下の紹介ページが見つかった。 ☆ Wineburg(1991) 多少矛盾などが存在する複数のテキストを歴史家と高校生に発話プロトコルで読ませ、その表象の形成(テキストの統合)を比較する

    第三回歴史コミュニケーション研究会 - 発声練習
  • 学びて時にこれを習う(1) 「実学」の「伝統」に関する覚書 - みちくさのみち(旧)

    このところ「学問」とは何であるかについてぼんやりと考えている。 図書館に就職してよりこの方、多くの「学問論」を目にしたし、また色々な人から学問観を聴く機会を得た。これは職業柄のせいかもしれないが、ある意味では、他の人よりも多く学問論に接してきたような気もする。 その場合、論者が大学なりで修めた一つの学科をベースにして議論を組み立てているのが普通であった。それは当然の話で、自分の知らない分野の話からは刺激も受けたし、参考になったりしている。日々、全く自分が大学で専攻していたものと違う資料についての案内をしながら、例えば自分がやってきた歴史についての意義を、お客さんに話したら、へえそれは大事だね、と言ってもらえるのだろうか、ということもしばしば考えた。 図書館は研究を支援する。読書普及とか、文化の醸成とか、地域コミュニティの結節点であるとか、館種の違いによって*1、程度の差こそあれ、学問と図書

    学びて時にこれを習う(1) 「実学」の「伝統」に関する覚書 - みちくさのみち(旧)
    librarius_I
    librarius_I 2012/10/24
    日本占領期にライブラリースクールが東大でなく慶應に作られた経緯と関連しそうな気がした。後で資料を探し直そう。
  • 図書館史の勉強をはじめた理由 - みちくさのみち(旧)

    最近、図書館史を専門にしているわけではない友人たちが、続々と図書館史関係の優れた発表をしていて、焦っている。 図書館系勉強会KLC 「図書館史を勉強したい!教科書分析編」(発表者:min2flyさん) 図書館研究所あるいは「図書館の頭脳を持ちたいという夢」について(kitoneさん) 来私だって焦るほど専門ともいえないのだが、図書館史勉強会の事務局なども引き受けているので、今回は「なぜ図書館史なのか」ということについて、個人的な出発点を書いてみたい。 むろんここに書かれることは私個人の動機であって、勉強会総体の意志では全くないし、勉強会にはむしろいろいろな関心の方が参加していただいて議論したほうが面白いと思っているので、あくまで私見ということをお断りしておく。 もともと私は、大学・大学院で日近代の思想史を専攻していた。図書館でのアルバイト経験はあったが、図書館情報学を専攻したわけではな

    図書館史の勉強をはじめた理由 - みちくさのみち(旧)
    librarius_I
    librarius_I 2012/06/14
    自分はここまできちんと言えるかな…/ただ学校図書館史であっても,教育学の人にアピールできる内容でありたいなとは思ってます。
  • 北支派遣軍の『東亜新報』(昭和14.7〜昭和20) - 書物蔵

    『東亜新報』(昭和14.7〜昭和20)は北支派遣軍が既存の現地日語新聞を解散させて作った宣伝用の新聞。 東亞新報おぼえがき : 戦中・華北の新聞記者の記録 / 東亜会編. -- 東亜会, 1984 これを読む。結構オモシロい。拾ったの見返しには万年筆で、社主や主筆の悪口が書いてあり、さらにオモシロ。書いた前の持ち主は、どうやら当時、北支にいた日人みたい。 昭和五九・五・二二/於内山書店/購入当日読了 誤多く資料価値少し/使用の際は注意すべし 新聞記者たるものにして これだけの初歩的誤〓をするに いかりあり/言なし、★ ★特に不愉快なるは/中国を知らざること、/及び、在中日人としての基ソ的な心得をもなきことなり/こんな連中のものを読んで/いた当方も又不愉快なるも、/徳光 高木など幹部の/デタラメさに いささかの/感、過去になきにしもあらざる/も、やはり 然りとの/感あり、これ大いなる

    北支派遣軍の『東亜新報』(昭和14.7〜昭和20) - 書物蔵
  • 奥泉先生の書評を読む - 書物蔵

    近代日における読書と社会教育 / 山梨あや. -- 法政大学出版局, 2011.2 これの書評。この書評も読んだ。アクロバチックなよねい先生とちがって手堅く書評の概要が記述の半分を費やして書かれていて、評の部分は後半、書の特徴と、奥泉先生の気になるトピック、最後に注文、となっている。 わちきに気になるのは、奥泉先生がたてているトピック読書指導の教育性について。 このは著者の専攻(図書館学でなく教育学)から言っても、あたりまえのことながら、読書教育的側面に注目して書かれたもの。だから読書教育性や、図書館現場での読書指導、読書会について語られるんだけれど、実は奥泉先生も指摘するように「図書館界には社会教育についてある種のアレルギーがあ」(p.277)る。 奥泉先生はこのアレルギーについてはっきり書いておらんように見えるが、要するに今回の山梨著がアレルギー治療の材料になるといっている

    奥泉先生の書評を読む - 書物蔵
  • 『『天地明察』をレポート課題にしてみた(2)』

    <<前回からの続き。素朴で初歩的すぎる記載があることは十分承知しているが、学生向けの記述であり、自発的な調査、発展的な考察を学生たちに促す意図が込められている、という文脈を忘れずにご参照いただきたい。>> 以下思い付くままに、多少の重複は許しながら、このレポート課題に関わりのありそうな話題を記述していく。 ●史実とフィクションについて このレポート課題では史実とフィクションの違い、ということにこだわっている。文学や歴史学の専門家の先生方から言わせると非常に素朴すぎるかもしれないが、初心者が調べながらレポートを書くという目的であることを断った上で、出発点としてそれらの定義の例を書いてみよう。(もちろん、自分なりに色々考えて議論することが必要。) 史実: 史料という証拠から推論される事柄。史実は必ずしも過去の事柄の全てを表現しているわけではない。ましてや「過去にあった事実」そのものでもない。例

    『『天地明察』をレポート課題にしてみた(2)』
  • 1