日経平均株価は3月中旬に1万円台に載せ、次なる焦点は震災前の水準である1万500円台にいつ回復するのかに移りつつある。 そうした流れの中で、個別銘柄はどのように動くのか。『日経マネー』は2012年4月号(注:最新号は2012年5月号)で、ソニー、トヨタ自動車、任天堂、三菱商事、武田薬品工業といったいわゆる国際優良株を10銘柄について、ファンダメンタルズ分析を中心に分析、また専門家の意見を集約した今後の注目点や、来期の株価レンジを掲載した。 その一部を3回に分けて紹介する。第1回目のソニー、第2回の任天堂に続き、今回は三菱商事、武田薬品工業について見ていく。 三菱商事(東1・8058) 商品市況と石炭出荷量が鍵 「外国人投資家から“チープ”の大合唱が起こるぐらい三菱商事の株価は割安」と野村証券アナリストの成田康浩氏は言う。 日経マネーの取材でも5人のアナリストの投資判断は全員が強気。「世界的