昨年の暮れ、2014年12月15日にトヨタ自動車は燃料電池自動車「MIRAI」の市販を開始した。市販された燃料電池自動車は、MIRAIが世界で初めてだ。かなりの高級車だが販売台数は好調に推移しており、当初日本で2015年末までに700台を販売する予定が、発売後1カ月で1500台あまりを受注。トヨタはMIRAIの増産を決めた。 “未来の自動車”とも呼ばれるこの燃料電池自動車は水素を燃料に使うのだが、水素を燃やしてエンジンを動かしているわけではない。 水素製造方法が、温室効果ガス排出量を決める 水に電気を流すと、水の分子が分解して酸素と水素が発生する――中学の理科の授業で習ったと思う。この化学反応、実は逆にすることもできる。酸素と水素を化合させて水を作れば、電気が発生するというわけだ。とても簡単な印象があるが、これが燃料電池の基本である。 酸素は空気中にある。だから、自動車には水素だけを搭載し
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