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ブックマーク / bunsyou.net (1)

  • エッセイ・随筆・小論文―違いと共通点

    エッセイと随筆は同じか? エッセイは随筆と訳されますが、両者にはニュアンスの違いが多少あります。 随筆は、思いつくままに自由な形式で書いた散文のことで、日では文学の一形式として昔から親しまれてきました。歴史に残る最古の随筆は、十世紀末に書かれた清少納言の「枕草子」だとされています。清少納言は、独特の鋭い観察眼と、女性らしい細やかさで貴族の日常生活を綴っています。またその後も随筆文学は、鴨長明「方丈記」、吉田兼好「徒然草」、居宣長「玉勝間」、松平定信「花月双紙」などの傑作が連綿と続いています。 その中でも徒然草の冒頭、「つれづれなるままに、日ぐらし、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば…」はあまりに有名で、このままで「随筆」の定義になっています。 エッセイのほうはどうかというと、十六世紀に出版されたモンテーニュの著書「随想録」を起源とするのが定説で、フランス

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